きょうみしんしん【興味津津】
おもしろ味や関心が尽きず、あとからあとからわいてくるさま。非常に関心のあるさま。▽「津津」はあふれ出るさま。
こっけいしゃだつ【滑稽洒脱】
知力に富み、巧みにおもしろく言いこなして、俗気がなく、さっぱりとしているさま。▽「滑稽」は機知に富む言葉が、すらすらと滑らかに出るさま。「洒脱」は俗気がなく、さっぱりしているさま。
こんぜさくひ【今是昨非】
今、昨日までの過ちに気づくこと。今までの過ちを悟って悔いる語。今日は正しくて昨日までは誤っている意から。▽「是」は正しい。「非」は誤り。出典の「今の是ぜにして昨さくの非なりしを覚さとる」の略。「昨非今是さくひこんぜ」ともいう。
ごふうじゅうう【五風十雨】
世の中が平穏無事であるたとえ。気候が穏やかで順調なことで、豊作の兆しとされる。五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る意から。▽出典の「五日にして一ひとたび風ふき、十日にして一たび雨ふる」の略。
ごんごどうだん【言語道断】
言葉に表せないほどあまりにひどいこと。とんでもないこと。もってのほか。もと仏教の語で、奥深い仏教の真理や究極の境地は言葉では言い表せない意から。▽「言語」は言葉に出して表すこと。「道断」は言うことが断たれること。「道」は口で言うこと。また、「言語の道が断たれる」意ともいう。
しゅしゃせんたく【取捨選択】
悪いもの、不必要なものを捨てて、よいもの、必要なものを選び取ること。取るべきものと捨てるべきものとを選択する意から。▽「取捨」はよいものを取り、悪いものを捨てること。「選択」はよりよいものを選び出すこと。
しょうえんだんう【硝煙弾雨】
銃弾を撃ち合う激しい戦い。戦闘が激しく繰り広げられるさま。▽「硝煙」は火薬の煙。発砲によって出る煙。「弾雨」は銃弾が雨のように降り注ぐさま。「煙」は「烟」とも書く。
しんたいはっぷ【身体髪膚】
人間のからだ全体のこと。全身。▽「身体」はからだ。「髪膚」は髪の毛と皮膚の意。ここから、からだ全体をいう。からだは父母から受けた大切なものの意が込められ、出典に「身体髪膚之これを父母に受く、敢あえて毀傷きしょうせざるは孝の始めなり」とある。
じんかいせんじゅつ【人海戦術】
多数の人員を次々に繰り出して、仕事を成し遂げようとするやり方。機械力などを利用せず、大勢の人を動員して物事に当たらせる方法。本来の意味は、多数の兵員を投じて、数の力によって敵軍を破る戦法のこと。▽「人海」は人が多数集まっていることの形容。
ぜいしきしん【噬指棄薪】
母と子の気持ちが通じ合うこと。▽「噬指」は指をかむこと。「棄薪」は薪を放り出すこと。「指ゆびを噬かみて薪たきぎを棄すつ」と訓読する。