あくせんくとう【悪戦苦闘】
非常な困難の中で、苦しみながら一心に努力をすること。強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすることからいう。▽「悪戦」は不利な状況の中で強敵に苦戦すること。
ふんきいちばん【奮起一番】
この上ない力をこめて一気に立ち上がること。いきなり思い立つこと。
ふんこつさいしん【粉骨砕身】
力の限り努力すること。また、骨身を惜しまず一生懸命に働くこと。骨を粉にし、身を砕くほど努力する意から。▽「砕身粉骨さいしんふんこつ」ともいう。
ほうがんびいき【判官贔屓】
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。
ぼうこひょうが【暴虎馮河】
血気にはやって向こう見ずなことをすること。無謀な行為。とらに素手で立ち向かい、大河を徒歩で渡る意から。▽「暴」は「搏」に同じで、打つ、なぐる意。「馮」は川などを徒歩で渡る意。
みっかてんか【三日天下】
権力を握っている期間が、きわめて短いことの形容。戦国時代、明智光秀が本能寺で織田信長を討って天下をとったが、十数日で豊臣秀吉に討たれたことから。▽「三日」はごく短い期間のこと。「天」は「でん」とも読む。
やろうじだい【夜郎自大】
自分の力量を知らずに、いばっている者のたとえ。▽「夜郎」は中国漢の時代の西南の地にあった未開部族の国の名。「自大」は自らいばり、尊大な態度をとること。
ゆうしょうれっぱい【優勝劣敗】
生存競争で、境遇に適した者や強い者が生き残って栄え、弱い者が滅びること。すぐれた者が勝ち、劣っている者が負けることから。
ゆうもうかかん【勇猛果敢】
勇ましくて力強く、決断力のあるさま。▽「勇猛」は勇ましく、たけだけしいさま。「果敢」は思いきりがよく勇敢なさま。
ゆうもうしょうじん【勇猛精進】
勇敢に、そして精力的に物事を行うこと。▽「勇猛」は勇ましく雄々おおしいこと。「精進」は精神を打ち込んで努力すること。仏教では「猛」は「みょう」と読む場合もある。