さんこうごじょう【三綱五常】
儒教で、人として常に踏み行い、重んずべき道のこと。▽「三綱」は君臣・父子・夫婦の間の道徳。「五常」は仁・義・礼・智ち信の五つの道義。
すいぎょのまじわり【水魚之交】
離れることができない、親密な間柄や交際のたとえ。水と魚のように切っても切れない親しい関係をいう。君主と臣下、また、夫婦の仲がよいことなどについても用いる。▽「交」は「こう」とも読む。
すんぽふり【寸歩不離】
距離をおかず、すぐそばにいること。また、非常に密接な関係にあること。夫婦仲むつまじく、一歩も離れないこと。▽「寸歩」はごく少しの歩みの意。「寸歩すんぽ離はなれず」と訓読する。
そうしゅくそうひ【双宿双飛】
夫婦の仲がよく、常に離れることがないこと。▽「双」はつがいのこと。「宿」は住むこと。つがいが一緒に住み、一緒に飛ぶという意。雄と雌が寝るときも起きているときも、いつも寄り添って一緒にいること。
ていしゅかんぱく【亭主関白】
夫(亭主)が一家あるいは夫婦間の支配者として絶大な権力をもち、君臨していること。
はきょうじゅうえん【破鏡重円】
離ればなれになったり、離婚したりした夫婦が、また一緒になることのたとえ。二つに割られた鏡が、再び元の丸い形にもどる意から。▽「破鏡」破鏡之嘆はきょうのなげき。「重」は重ねて、再びの意。「重」は「ちょう」とも読む。
ひよくれんり【比翼連理】
男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。▽「比翼」は比翼の鳥のことで、雌雄それぞれ目と翼が一つずつで、常に一体となって飛ぶという想像上の鳥。「連理」は連理の枝のことで、根元は別々の二本の木で幹や枝が途中でくっついて、木理が連なったもの。男女の離れがたく仲むつまじいことのたとえ。
ふくすいふへん【覆水不返】
こぼれた水はもとに戻らない意から、いったん離婚した夫婦はもとには戻らないことのたとえ。また一度犯した過ちは、なかったことにはならないたとえ。
ふしょうふずい【夫唱婦随】
夫婦の仲が非常によいこと。夫が言い出し妻がそれに従う意から。▽「唱」は言い出すこと。提唱。「唱」は「倡」とも書く。
ほうおううひ【鳳凰于飛】
①おおとりの雌雄のように、夫婦が仲むつまじいこと。②鳳凰が飛ぶと他の鳥も従って飛ぶ意から、聡明な天子のもとに、賢者が多く集まることのたとえ。