しゃにむに【遮二無二】
一つのことをがむしゃらにすること。むやみに。また、やたらと。むしょうに。▽「遮二」は二を断ち切る意。「無二」は二がない意で、前後の見通しも考えないで行うこと。また、当て字とする説もある。
じぼはいし【慈母敗子】
教育は時には厳しさが必要であることのたとえ。母親が慈愛にあふれて甘すぎると、かえって放蕩ほうとうな子ができる意から。▽「慈母」は慈愛に満ちた母で、ここでは度を過ぎて甘い母のこと。「敗子」は家をやぶる子の意で、放蕩な子のこと。「慈母じぼに敗子はいし有あり」の略。
せいすいこうぼう【盛衰興亡】
国家などが、強大になったり衰え滅んだりすること。
せいりょくぜつりん【精力絶倫】
心身の活動がきわめて強くすぐれているさま。精力が飛び抜けて強いさま。▽「精力」は心身の活動力のこと。「絶倫」は群を抜いてすぐれている意。
ぞくしゅうふんぷん【俗臭芬芬】
俗っぽく下品であること。世俗にまみれていること。金銭欲や名誉欲が強く、それを隠そうともしないこと。
てっしんせきちょう【鉄心石腸】
意志が鉄や石のように堅くて、容易には動かせないこと。強く堅い精神や意志のたとえ。▽「心」「腸」は心臓や腸などの内臓で、心や意志のたとえ。
とうろうのおの【螳螂之斧】
弱者が自分の力をわきまえず、強者に立ち向かうことのたとえ。▽「螳螂」はかまきり、「斧」はかまきりのかま。
とくひつたいしょ【特筆大書】
ことさら人目につくように、大きく書くこと。人目につくように特に強調すること。▽「特筆」は、特に取りたてて記すこと。
どうしんけんご【道心堅固】
仏教のことばで、悟りを求め、道心が強くてしっかりしていること。
ないじゅうがいごう【内柔外剛】
内面は弱いのに、外見は強く見えること。また、気が弱いのに、外には強気な態度に出ること。▽「内柔」は内面が弱いこと。「内」は内面、「外」は表に現れる態度。「柔」は柔らかで弱い、「剛」は堅くて強いこと。「外剛内柔がいごうないじゅう」ともいう。