せっぱくひょうし【雪魄氷姿】
高潔で潔白な人物のこと。清楚せいそな白い梅の花の形容から。
せんえいいこう【扇影衣香】
貴婦人たちが寄り集まる優雅な会合の様子。▽「扇影」は婦人が手にする扇子の影。「衣香」は婦人が衣装に香をたきしめてよい香りを発していたこと。身分の高い婦人たちの身にかかわるものでその会合の様子を形容したもの。
せんぐんばんば【千軍万馬】
非常に大きな軍隊。また、その勢いが強いことの形容。また、数多くの戦いを経験していること。転じて、豊富な社会経験があること、多くの苦労を重ねたしたたかな老練の人の形容。▽「千」「万」は数の多いことを示す。
せんざんばんすい【千山万水】
たくさんの山や川。山や川が続くこと。深山幽谷の形容。また、旅路の長くけわしいことの形容。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「山水」は「山河」に同じ。行けども行けども山や川が続くという意味。「万水千山ばんすいせんざん」ともいう。
せんしぎょくしつ【仙姿玉質】
並はずれた美人の形容。▽「仙姿」は仙女の姿。高尚で優雅な姿をたとえる。「玉質」は宝玉のようになめらかで美しい肌のこと。
せんしばんこう【千紫万紅】
さまざまな花の色の形容。また、色とりどりに咲いている花のこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。
せんしょばんたん【千緒万端】
物事がごたごたして複雑であることの形容。さまざまな雑多な事柄。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「端緒」が千も万もある、ということ。「端」は物事の出発点、「緒」は物事の糸口・取っ掛かりを示す。「緒」は「ちょ」とも読む。
せんぷうどうこつ【仙風道骨】
凡人とはまるで違う、世俗を超越したすぐれた人の容貌ようぼうの形容。仙人や道士の風采ふうさい資質の意から。▽「仙風」は仙人の風采ふうさい、「道骨」は道を体得した者の容貌。「骨」は骨相・姿かたち・資質のこと。
ぜっせいどくりつ【絶世独立】
この世で並ぶものがないほど独りすぐれている意で、美人やすぐれた人についての形容。▽「絶世」は世の中に並ぶものなくすぐれていること。「独立」は他から離れて独りそびえ立っていること。
そいそしょく【粗衣粗食】
質素な暮らし、貧しい生活の形容。▽「粗」は粗末、質のよくないこと。「衣」「食」は生活の基本。「粗」は「麁」とも書く。