おくじょうかおく【屋上架屋】
屋根の上にまた屋根を架ける意から、無意味な重複、新味のないこと、独創性のないことのたとえ。
かんじょういにゅう【感情移入】
自然の風物や芸術作品に対して自分の感情を投射し、それと一体になること。一九世紀末にリップスらが提唱した美学における根本概念。転じて、一般に感情や思い入れなどを対象物に投影する意でも用いる。
くこうばしん【苦口婆心】
相手を気づかい、何度も教えさとすこと。▽「苦口」は厳しいいさめの言葉。口に苦いことから苦言ともいう。「婆心」は老婆のような慈愛の心。老婆心。
ぐこういざん【愚公移山】
何事も根気よく努力を続ければ、最後には成功することのたとえ。
こうとうむけい【荒唐無稽】
言説などがでたらめでよりどころがないさま。▽「荒唐」は言説などによりどころがなく、とりとめのないさま。「無稽」は根拠がないこと。でたらめであること。「稽」は考える意。「無稽荒唐むけいこうとう」ともいう。
こししゅきゅう【狐死首丘】
故郷を忘れないことのたとえ。また、物事の根本を忘れないことのたとえ。
こだいもうそう【誇大妄想】
自分の地位・財産・能力などの現状を実際より過大に評価して、自分が他人よりもはるかにすぐれていると思い込むこと。▽「妄想」は根拠のない誤った判断によって作られた主観的な信念。
しきそくぜくう【色即是空】
現世に存在するあらゆる事物や現象はすべて実体ではなく、空無であるということ。▽仏教語。「色」はこの世のすべての事物や現象。「空」は固定的な実体がなく空無であること。
たきぼうよう【多岐亡羊】
枝道が多いため逃げた羊を見失うように、どれを選んだらよいのか思案にあまることのたとえ。道を求める者が末節にこだわり、真理に到達し難いこと。学問の道があまりに細分化しすぎ、真理が見失われがちになるたとえ。▽「岐」は枝道・分かれ道。「亡」は逃げる意。「岐き多おおくして羊ひつじを亡うしなう」と訓読する。
ついこんきゅうてい【追根究底】
物事をその根本まで調べ尽くすこと。