てんちりょうよう【転地療養】
患者を気候や環境のちがうところへ移し住まわせ、病気の治療をすること。
とうざんこうが【東山高臥】
世俗を離れて、山野に隠れ住み、自由気ままに暮らすこと。隠居して出仕しないことのたとえ。隠遁いんとん。
とみこうみ【左見右見】
左から見たり右から見たりすること。また左を見たり右を見たりして周囲に気を配るさま。決断できずに落ち着かないさま。
どうびょうそうれん【同病相憐】
同じ病気に苦しむ人々が、互いに同情し合うこと。また広く、同じ境遇で苦しむ者同士は、互いになぐさめ合うことをいう。▽一般に「同病どうびょう相あい憐あわれむ」と訓読を用いる。
どんうんとむ【呑雲吐霧】
神仙術を行う方士ほうしが、その術で雲を呑のみ霧を吐くこと。また、方士が修業するとき、食事をせずに気を養うこと。
はっぷんぼうしょく【発憤忘食】
心を奮い起こして、食事をとるのも忘れるほどに励むこと。▽「発憤」は心を奮い立たせること。「発憤はっぷんして食しょくを忘わする」と訓読する。「憤」は「奮」とも書く。
ばんりほうよく【万里鵬翼】
はるかかなたに広がる広大な天空、遠く隔たった地への旅路などのたとえ。また、雄大な気概や勢いのたとえ。
ひかこうがい【悲歌慷慨】
悲しげに歌い、世を憤り嘆くこと。社会の乱れや自分の不運などを、憤り嘆くこと。壮烈な気概のたとえ。▽「悲歌」は悲しげに歌うこと。「慷慨」は憤り嘆くこと。「慷慨悲歌こうがいひか」ともいう。
ふげんふご【不言不語】
口に出して何も言わないこと。▽言う、語る意の言語の「言」「語」のそれぞれに打消しの意の「不」を添えた語。一般に「言わず語らず」の形で用いられることが多い。
ぶじそくさい【無事息災】
病気や災いなど、心配事がなく、平穏に暮らしていること。また、そのさま。▽「息災」は災いを防ぎ止めること。「息」はやめる、しずめる意。「息災無事そくさいぶじ」ともいう。