だいしいちばん【大死一番】
一度死んだつもりになって奮起すること。死ぬ覚悟で何かをしてみること。▽「おのれを捨て、欲を去り、迷いを断って、仏の道に精進する」という仏教語から。「大」は「たい」とも読む。
だんてんちょうりゅう【談天雕竜】
弁論や文章の内容が広大かつ深遠で、また巧みなこと。転じて、広大ではあっても実用には役立たない無駄な議論や行為。
ちがいほうけん【治外法権】
国際法上、他国領域の中で、その国の法律や裁判権の行使を受けない特権。転じて、ある人がある特定の事柄において、他人の支配や規則などによる拘束を受けないでいられる特殊な立場。
ちくそうせっき【竹槍蓆旗】
たけやりと、むしろばた。転じて、百姓一揆のこと。
ちくとうぼくせつ【竹頭木屑】
役に立たないもののたとえ。また、細かなもののたとえ。転じて、つまらないものでも、何かで役に立つかもしれないから粗末にしないこと。廃物利用すること。▽「竹頭」は竹の切れはし。「木屑」は木のくず。
ちさんちすい【治山治水】
植林などをして山を治め、水流を整えて川の流れをよくし、氾濫はんらんを防ぎ、運輸をよくすること。転じて、治山治水が、国を治めるにあたって重要であるということ。
ちゅうげんちくろく【中原逐鹿】
群雄が相争って、天子の位を奪おうとすること。転じて、有力者がある地位をめぐって相争うことのたとえ。
ちょうさんぼし【朝三暮四】
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。▽「暮四朝三ぼしちょうさん」ともいう。
ちょうちゅうてんこく【彫虫篆刻】
詩文を作るのに、虫を彫り、篆字を刻みつけるように、細部まで技巧で飾りたてること。また、そのような技巧に走った内容のない文章。転じて、取るに足らないつまらない小細工。
ちょうちょうはっし【打打発止】
刀などで激しい音を立てながら打ち合うさま。転じて、激しく議論を戦わせるさま。