いちじせんきん【一字千金】
一字が千金もの大きな価値がある、立派な文字や文章。
えかだんぴ【慧可断臂】
非常に強い決意のほどを示すこと。また、切なる求道の思いを示すこと。▽「慧可」は中国南北朝時代後期の高僧で、禅宗の第二祖。「断臂」は臂ひじ(腕)を切り落とすこと。この語は後世、画題としても有名。
かっかそうよう【隔靴掻痒】
痒かゆいところに手が届かないように、はがゆくもどかしいこと。思うようにいかず、じれったいこと。物事の核心や急所に触れず、もどかしいこと。靴を隔てて痒いところをかく意から。▽「掻」はかく、ひっかく。「痒」はかゆい。「痒」は「癢」とも書く。「靴くつを隔へだてて痒かゆきを掻かく」と訓読する。
かんざんじっとく【寒山拾得】
中国唐代中期の寒山と拾得の二人の高僧。二人とも奇行が多く、詩人としても有名だが、その実在すら疑われることもある。拾得は天台山国清寺こくせいじの食事係をしていたが、近くの寒巌かんがんに隠れ住み乞食こじきのような格好をした寒山と仲がよく、寺の残飯をとっておいては寒山に持たせてやったという。また、この二人は文殊菩薩もんじゅぼさつ、普賢ふげん菩薩の生まれ変わりといわれる。画題としてもよく用いられる。
きんしぎょくよう【金枝玉葉】
天子の一族や子孫のたとえ。また、美しい雲の形容。また、花樹の枝葉が金玉のように美しく茂る意。▽天子の一族の意のとき、「金」「玉」は高貴のたとえ、「枝」「葉」は一族や子孫のたとえ。「玉葉金枝ぎょくようきんし」ともいう。
けいしょううんかく【卿相雲客】
⇒ げっけいうんかく(月卿雲客)
こうもんのかい【鴻門之会】
劉邦りゅうほう(漢の高祖)と項羽こううが鴻門こうもん(今の中国の陝西省せんせいしょうにある地名)で会見をしたこと。
たいぼんげじょう【退凡下乗】
仏語。摩訶陀(まかだ)国王の頻婆娑羅(びんばしゃら)によって釈迦説法の地、霊鷲山(りょうじゅせん)に建てられた2本の卒塔婆(そとば)に示された語。1本には下乗と記し、王は乗り物からおりて歩き、も...
ていはつぜんえ【剃髪染衣】
髪を剃(そ)り、墨染めの衣を着けること。仏門に入って僧・尼となること。
もんこかいほう【門戸開放】
制約を取り払って、出入りを自由にすること。また、外国に対し市場を開放して、経済活動を自由にすること。▽「門戸」は門と戸のこと。家の出入り口。