うよきょくせつ【紆余曲折】
道や川などが曲がりくねること。また、種々込み入っていて複雑なこと。事情が込み入っていて解決に手間どること。▽「紆余」は道などがくねり曲がるさま。「曲折」は折れ曲がること。転じて、込み入った事情。
かんりてんとう【冠履顛倒】
[名・形動]地位・価値などの上下の順序が乱れること。また、そのさま。「なんぼ—な世の中で」〈魯庵・社会百面相〉
しのうこうしょう【士農工商】
官吏・農民・工人・商人の職分による四つの身分階級。日本では近世封建社会の身分制で、武士・農民・職人・商人をいう。
しゅかくてんとう【主客転倒】
主な物事と従属的な物事が逆の扱いを受けること。物事の順序や立場などが逆転すること。▽「主客」は主人と客人。転じて、重要なことがらと、付けたり、従属的なことがらのこと。「客」は「きゃく」とも読む。また、「転」は「顛」とも書く。
じゅうふうごう【十風五雨】
十日に一度風が吹き、五日に一度雨が降る。農業に最適な気候のこと。農作物の生育にとって順調な天候のこと。また、万事、平穏なこと。
じゅんぷうまんぱん【順風満帆】
物事がすべて順調に進行することのたとえ。追い風を帆いっぱいに受けて、船が軽快に進む意から。▽「順風」は人や船が進む方向に吹く風。追い風のこと。「満帆」は帆をいっぱいに張ること。
じょいじょくん【叙位叙勲】
位階を授けることと、勲等を与え勲章を授けること。また、位階や勲章を与えられること。▽「叙」は順序を定める、位などを授けること。
ちへいてんせい【地平天成】
世の中が平穏で、天地が治まること。▽「地平」は地の変動がなく、世の中が平穏に治まること。「天成」は天の運行が順調で、万物が栄えることをいう。▽「地ち平たいらかに天てん成なる」と訓読する。「内平外成ないへいがいせい」とともに、年号の「平成」の出典とされる語。
とうこうぎゃくし【倒行逆施】
物事を行うに当たって、正しい道理に逆らった手段・方法を採ること。転じて、時代の風潮に逆らうよくない行いにも用いる。▽「倒」も「逆」もさからう意。「逆施倒行ぎゃくしとうこう」ともいう。
もうちゅうしゅくき【孟仲叔季】
兄弟の順序をいう語。長子・次子・三子・四子のこと。▽三人の場合は「孟仲季」という。