しゅこうぼくしゅ【輸攻墨守】
攻める方も守る方も、智恵を尽くし、万策をもって戦うこと。名工として名高い輸しゅが攻め、智恵者の墨ぼくが守って、戦ったということから。
しょうしせんばん【笑止千万】
非常にばかばかしいこと、おかしいこと。また、そのさま。また、いかにも気の毒なさまに用いられることもある。▽「笑止」はおかしいこと。ばかばかしいこと。また、気の毒なこと。「千万」は語の下に添えて、このうえなくその程度が高いことを表す。
しらんぎょくじゅ【芝蘭玉樹】
すぐれた人材。他人の才能のある子弟を褒めていう語。▽「芝」は霊芝れいし。めでたい兆しとされる。「蘭」はふじばかま。ともに香気高い香草で、才徳にすぐれた人のたとえ。「玉樹」は玉のように美しい木。
しらんのまじわり【芝蘭之交】
①徳の高い人々との麗しい交際。よい感化をもたらす優れた人との付き合い。②君子や高潔な人々同士の社交。
しりめいげん【至理名言】
きわめて道理にかなったすぐれた言葉。▽「至理」はこのうえなく正しい道理。「名言」はすぐれた言葉。
しんこうこうるい【深溝高塁】
堅固な城塞じょうさいとりでのこと。また、守りの固いこと。深い掘り割りと高いとりでということから。▽「溝」はみぞで、ここは堀のこと。「塁」は土を重ねて作られた小城。
じんしゃふゆう【仁者不憂】
日頃から行いをよくしていれば、少しのことでくよくよ心配しないものだということ。徳の高い優れた人物は、道理や天命によく従っているので、心配したり嘆いたりしないという意味。
じんしゃむてき【仁者無敵】
仁徳の備わった人は、すべての人を慈しむので敵というものがいないということ。仁徳者は慈愛をもって政治を行い、人民を分け隔てなく愛するから敵対する者がいない意。▽「仁者じんしゃは敵てき無なし」と訓読する。
すいちょうこうけい【翠帳紅閨】
高貴な婦人の寝室のこと。▽「翠帳」はかわせみの緑の美しい羽で飾ったたれぎぬのこと。「紅閨」は赤く塗って飾った婦人の寝室の意。深窓の令嬢の生活のたとえとして使われる。
せいうんのこころざし【青雲之志】
徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。