はんぽのしゅう【反哺之羞】
親の恩に報いて、食べさせる食べ物。親孝行のたとえ。
ばりぞうごん【罵詈雑言】
きたない言葉で、悪口を並べ立ててののしること。また、その言葉。▽「罵詈」は口ぎたなくののしること。「雑言」はいろいろな悪口や、でたらめな言いがかり。「言」は「げん」とも読む。
ばんじょうのきみ【万乗之君】
兵車一万台を出せる君主の意から、大国の君主、大諸侯。特に天子をいう。
ひゃくはちぼんのう【百八煩悩】
人間が過去・現在・未来にわたって経験する多くの心の迷いや苦しみのこと。▽「煩悩」は仏教用語で、人間の心身をわずらわし悩ませる迷いの心の意。それが全部で百八種類あるという。
ひゃっかそうめい【百家争鳴】
いろいろな立場にある人が自由に議論をたたかわせること。多くの学者や専門家が何の遠慮もなく、自由に自説を発表し、活発に論争し合うこと。中国共産党のスローガンの一つ。▽「百家」はたくさんの学者・専門家。「争鳴」は自由、活発に論争すること。
ひようそうく【飛鷹走狗】
たかを飛ばし、犬を走らせる意で、狩りをすること。▽「飛鷹」はたかを飛ばすこと。「狗」は犬で、猟犬のこと。
ふううんげつろ【風雲月露】
詩興を催す自然の風物のこと。また、実際の生活には役に立たない自然の風物を詠んだだけの詩文のこと。詩文が花鳥風月を詠んで技巧にのみ流れ、社会や人心に何の益もないのをそしった語。▽「風」「雲」「月」「露」は詩歌の題材で、自然の風物。
ふうぞくかいらん【風俗壊乱】
社会のよい風俗や習慣を破壊し混乱させること。また、そういう状態になること。▽「壊乱」はこわれ乱れること。「壊」は「潰」とも書く。
ふりゅうもんじ【不立文字】
悟りは文字や言葉によることなく、修行を積んで、心から心へ伝えるものだということ。悟りは言葉で表せるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけないということ。▽禅宗の基本的立場を示した語。「文字もんじを立たてず」と訓読する。
ふろうちょうじゅ【不老長寿】
いつまでも年をとらず、長生きすること。▽「長寿」は長生き・長命。