さんにんせいこ【三人成虎】
噓うそや噂うわさが多くの人の話題になれば、みんながそれを信じてしまい、真実のようになってしまうということ。
さんびゃくだいげん【三百代言】
詭弁きべんを弄ろうすること。また、その人。また、弁護士をののしっていう語。明治時代の初期に、資格のない代言人(弁護士)をののしった語からいう。▽「三百」は銭ぜに三百文もんの意で、わずかな金額、価値の低いことを表す。「代言」は代言人で弁護士の旧称。
さんぴりょうろん【賛否両論】
賛成意見と反対意見の二つがあること、またその二つのそれぞれの意見のこと。賛成と反対が対立して、意見がまとまらず、議論の余地があること。
さんぶんていそく【三分鼎足】
互角の力を持つ三者が、分かれて並び立つこと。三みつどもえ。天下を三分して、三つの国がそれぞれ勢力を争うこと。
さんみいったい【三位一体】
キリスト教で、父(神)と子(キリスト)と聖霊は、一つの神が三つの姿となって現れたものであるという考え方。転じて、三つのものが、一つのものの三つの側面であること。三つの別々のものが緊密に結びつくこと。また、三者が心を合わせて一つになること。
ざんしんきばつ【斬新奇抜】
物事の着想が独自で、それまでに類をみないほど新しいさま。それまでにないほど新しく、思いもよらないほど変わっているさま。▽「斬新」は発想が独自で、それまでに類がないほど新しいさま。「奇抜」は、普通の人が思いもよらないほど変わっているさま。また、他に抜きんでてすぐれているさま。
しくはっく【四苦八苦】
非常に苦労すること。たいへんな苦しみ。もと仏教の語で、あらゆる苦しみの意。▽「四苦」は生しょう老・病・死の四つの苦しみ。「八苦」は「四苦」に愛別離苦あいべつりく(親愛な者との別れの苦しみ)、怨憎会苦おんぞうえく(恨み憎む者に会う苦しみ)、求不得苦ぐふとくく(求めているものが得られない苦しみ)、五蘊盛苦ごうんじょうく(心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ)を加えたもの。
しこうしへい【至公至平】
このうえなく公平であること。また、そのさま。▽「至」はこのうえなく。「公平」のそれぞれの語に「至」を添えて意味を強めた語。
ししょうりんよ【梓匠輪輿】
家具職人と大工、それに車輪や車台を作る職人を、合わせて呼んだことば。
しじんそうおう【四神相応】
天の四神(四方の方角をつかさどる神)に応じた地上で最もよい地勢のこと。左(東)に流水のあるのを青竜せいりゅう、右(西)に大道のあるのを白虎びゃっこ、前(南)にくぼ地のあるのを朱雀しゅじゃく、後ろ(北)に丘陵のあるのを玄武げんぶとする。平安京はそれにかなう地とされる。▽「相応」はつりあう、ふさわしい意。