さんそうぞうしつ【山藪蔵疾】
いかに優れて立派な人物であっても、多少の欠点はあるということ。また、少なからず欠点があったとしても、傑出した人物は、それを補って余りある度量や奥深さがあるということ。
さんちゅうれきじつ【山中暦日】
俗世間を離れて、山の奥深くで悠々と生活すること。「山中さんちゅう暦日れきじつ無なし」という句の略で、人里離れた山の中で暮らしていると、月日の過ぎるのも忘れてしまうという意。
さんにんせいこ【三人成虎】
噓うそや噂うわさが多くの人の話題になれば、みんながそれを信じてしまい、真実のようになってしまうということ。
さんにんもんじゅ【三人文殊】
一人ではよい考えが浮かばない場合も、三人も集まって知恵を出し合えば、解決策が見つかるということ。凡人ぼんじんでも三人集まれば、すばらしい知恵が浮かぶものだということ。
さんぷのよう【三釜之養】
薄給の身であっても、喜んで親を養い、孝行すること。「三釜の養をなす」という形で使われる。
さんぺいじまん【三平二満】
十分ではないが、少しのもので満足し、心穏やかに過ごすこと。▽「三」「二」はともに、数の少ないことを示す。また、別意で、額・鼻・下顎したあご(三つ)が平らで、両方の頬ほお(二つ)が膨れている顔、おかめ・おたふくのことをいう。「二」は「に」とも読む。
さんみいったい【三位一体】
キリスト教で、父(神)と子(キリスト)と聖霊は、一つの神が三つの姿となって現れたものであるという考え方。転じて、三つのものが、一つのものの三つの側面であること。三つの別々のものが緊密に結びつくこと。また、三者が心を合わせて一つになること。
ざいごうしょうめつ【罪業消滅】
現世での罪深い悪い行為も、仏道修行をすることで、消し去ることができるということ。▽仏教語。「罪業」はかつて作った罪。罪となる悪い行為。道理に背いた苦の報いを受ける行為。
ざさしんたい【坐作進退】
立ち居振る舞いのこと。日常の動作。座る、立つ、進む、退くの意から。▽「作」は立つ意。「坐」は「座」とも書く。
しかいけいてい【四海兄弟】
真心と礼儀を尽くして他者に交われば、世界中の人々はみな兄弟のように仲良くなること。また、そうすべきであること。▽「四海」は四方の海。転じて、天下、世界中の意。「兄弟」は「きょうだい」とも読む。