しんじんいちにょ【身心一如】
仏教で、肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるということ。▽「身心」はからだと心。「心身」とも書く。「一如」は真理はただ一つである意。「一」は不二、「如」は不異の意。異ならないこと。「心」は「しん」とも読む。
しんすいのろう【薪水之労】
炊事などの日常の雑事を苦労をいとわずすること。薪たきぎを採りに行ったり、水を汲くんだりして、人のために苦労して働くという意味。また、骨身を惜しまず、人に尽くすこと。
しんたいはっぷ【身体髪膚】
人間のからだ全体のこと。全身。▽「身体」はからだ。「髪膚」は髪の毛と皮膚の意。ここから、からだ全体をいう。からだは父母から受けた大切なものの意が込められ、出典に「身体髪膚之これを父母に受く、敢あえて毀傷きしょうせざるは孝の始めなり」とある。
しんてんどうち【震天動地】
大事件が起こることの形容。勢いや音などが、人を驚かすほどに激しく大きいさま。天地を震動させる意。また、そのような大音響や大騒動のこと。▽「天てんを震ふるわし地ちを動うごかす」と訓読する。
しんとうめっきゃく【心頭滅却】
無念無想の境地に達すること。雑念を排して集中すれば、火の中でも涼しく感じるということ。困難な状況にあっても、超越した境地にあれば、苦しくないということ。
しんぼうしかん【唇亡歯寒】
互いに補完し合う関係で、片方がくずれると他方も影響を受けること。唇がなくなると歯がさむくなるという意味。
じうはんぽ【慈烏反哺】
子が親の恩に報いて孝養を尽くすこと。親孝行のたとえ。情け深いからすが幼いときの恩を忘れず、老いた親に口移しで餌えさを与える意から。▽「慈烏」はからすの異称。からすは、幼いとき親が口移しで餌を与えてくれた恩を忘れず、成長すると親に餌を与えてその恩を返すという。「哺」は口中の食物のこと。
じきしょうそう【時期尚早】
その事を実行するには、まだ時が早過ぎること。また、そのさま。▽「尚早」は、なお早い、まだその時期ではないの意。
じきとうらい【時機到来】
事を起こそうとして、まさにその好機がやってきたこと。いちばんよいときが来たという意味。
じじつむこん【事実無根】
事実に基づいていないさま。事実であるという根拠がないさま。▽「根」は根拠の意。