てきしゃせいぞん【適者生存】
生物は、環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びるということ。▽イギリスの哲学者・社会学者ハーバード=スペンサーによって提唱された生物進化論。
てっけんせいさい【鉄拳制裁】
相手をげんこつでなぐってこらしめること。腕力によって、直接に罰を与えること。
てんさいちへん【天災地変】
自然界に起こるさまざまな災い。暴風・地震・落雷・洪水などの災害のこと。
てんちそうぞう【天地創造】
神が天と地を創造したことによって、世界が始まったとする考え方。また、そのような神の行い。
てんぺんちい【天変地異】
天地間に起こる自然の災害や、変わった出来事のこと。▽「天変」は天空に起こる変動のこと。異常気象やそれによってもたらされる災害で、日食・隕石いんせき彗星すいせい暴風・大雨などをいう。「地異」は、地震・津波・火山の噴火など地上で発生する異変のこと。
てんりじんよく【天理人欲】
天地自然の条理と人の欲望。人間の心の中に本性として存在する天の道理と、心が外からの影響を受けて生じる感情や欲望。▽「天理」は人為ではない万物の正しい道理。万物の調和を保つ条理。また、人間も含めて万物の本性。「人欲」は、心が外界に触発されて生じる動き。人の本性を覆い隠すもの。
とうりせいけい【桃李成蹊】
桃やスモモの木の下には、実の美味しさに惹ひかれて集まって来る人たちによって自然に道ができてしまうように、高徳な人のまわりには自然に人が集まって来るということ。
とつきとおか【十月十日】
10か月と10日。人の妊娠期間をいう語。 [補説]人の妊娠期間は平均266日くらいといわれる。出産予定日は、WHO(世界保健機関)の指針によって、最終生理日から280日目とされるが、個人差がある。
どうせいいぞく【同声異俗】
人の生まれながらの性質・素質は同じだが、環境や教育といった後天的な要素によって、人物に差が生じること。赤子の泣き声はだれでも同じで変わりないようだが、成長すると風俗や習慣を異にするようになるという意から。教育の重要性を訴える言葉。▽「俗」は風習・習慣。
なんきつほくき【南橘北枳】
人間は住む環境によって、よくなったり悪くなったりするということ。▽中国江南こうなんで産する橘たちばなはたいへんな美味であるが、淮水わいすい以北に植えると橘は枳からたちとなり、味が全く異なってしまう。環境が変われば性質も変わってしまう、という意。