はちくのいきおい【破竹之勢】
竹が割れるように、さえぎりようのないほど勢いが盛んなさま。また物事が勢いよく順調に進むさま。戦いなどに次々と勝ち進むさま。
ばくてんせきち【幕天席地】
志気が非常に盛んなこと。また、気持ちの大きいたとえ。天を屋根の代わりの幕とし、大地を座席のむしろにする意から。▽「席」はむしろ。「天てんを幕まくとし地ちを席せきとす」と訓読する。
ばつざんがいせい【抜山蓋世】
山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆い尽くすほどの気力があること。威勢がきわめて盛んなさま。もとは漢の劉邦りゅうほうと天下を争った楚その項羽こううが、寵愛ちょうあいの虞美人ぐびじんと最後の酒宴を催した折に、自分の盛んな力量と意気をいった語。▽「抜山」は山を引き抜くこと。「蓋世」は世を覆う、世を圧倒すること。「力は山を抜き、気は世を蓋おおう」の略。「山やまを抜ぬき世よを蓋おおう」と訓読する。
ばんばほんとう【万馬奔騰】
多くの馬が走ったり跳ねたりするように、勢いのきわめて盛んなさま。▽「奔」は勢いよく走る意。「騰」は高くとび跳ねる意。
ひからくよう【飛花落葉】
絶えず移り変わるこの世の、無常なことのたとえ。春に咲く花も風に吹かれて散り、青葉もやがて枯れ落ちる意から。
ひゃくせつふとう【百折不撓】
何度失敗して挫折ざせつ感を味わっても、くじけずに立ち上がること。どんな困難にも臆おくせず、初めの意志を貫くこと。
ひゃくせんひゃくしょう【百戦百勝】
どんな戦いにも、戦えば必ず勝つこと。戦うたびに勝つこと。▽中国の兵法家孫子は、百戦百勝することは必ずしも最高によいことではなく、戦わないで敵に勝つことこそが、最高の策であるとした。
ひゃくやくのちょう【百薬之長】
酒をたたえることば。酒はどんな薬よりも効く、最もすぐれた薬であるということ。
ふかかち【付加価値】
生産過程で付け加えられる新たな価値のこと。具体的には、売上高から生産に必要な物資(原材料・設備・燃料など)の額を差し引いた残りで、人件費・利子・利潤などに分配される。また、転じて、商品などで、本来の価値や価格を変えるだけのデザインなどをいうこともある。
ふたくしゅだん【不択手段】
目的を達するために、どんなことでもすること。