ふくざつたき【複雑多岐】
事情などが入り組んでいて、しかも多方面に分かれて分かりにくいさま。▽「多岐」は道がいくつにも分かれているさま。
ふしょうふずい【夫唱婦随】
夫婦の仲が非常によいこと。夫が言い出し妻がそれに従う意から。▽「唱」は言い出すこと。提唱。「唱」は「倡」とも書く。
ふらちせんばん【不埒千万】
はなはだしく法や道理から踏み外れていること。非常にけしからぬこと。
ふんけいのまじわり【刎頸之交】
首を切られても悔いないほど、固い友情で結ばれた交際。心を許し合った非常に親密な交際。▽「刎頸」は首を切ること。「頸」は首。「刎」は切る、はねる意。「交」は「こう」とも読む。
べいえんはくべん【米塩博弁】
議論が詳細かつ多方面にわたって交わされること。また、その議論。また、些末さまつなことをくだくだと話すこと。▽「米」「塩」は、ともに細かく小さな粒であることから、非常に細かいもののたとえ。「博」は広い、多方面の意。
ほうねんまんさく【豊年満作】
作物が豊かに実って、収穫の多いこと。▽「豊年」は穀物がよく実ること。また、そうした年。「満作」は作物が十分に実ること。
むげんほうよう【夢幻泡影】
人生や世の中の物事は実体がなく、非常にはかないことのたとえ。▽仏教語。「夢ゆめ」「幻まぼろし」「泡あわ」「影かげ」はいずれも壊れやすく、はかないもののたとえ。「影」は「えい」とも読む。
むじょうじんそく【無常迅速】
現世の物事の移り変わりがきわめて速く、むなしいものであるさま。転じて、人の一生は短く、死期が思い掛けず早く訪れることのたとえ。▽仏教語。「無常」はあらゆるものは生死を繰り返し、永久不変のものは一切ないということ。「迅速」はきわめて素早いさま。
めいせいかくかく【名声赫赫】
世間での、よい評判が盛んなさま。▽「名声」はよい評判の意。「赫赫」は勢いが盛んなさま。「赫赫」は「かっかく」とも読む。
めいめいはくはく【明明白白】
非常にはっきりしているさま。はっきりとして疑わしいところが全くないさま。▽「明白」のそれぞれの語を重ねて、意味を強めた表現。