ちきほうゆう【知己朋友】
よく自分のことを知ってくれている友人のこと。また、よく待遇してくれる人。▽「知己」は自分の人柄・才能をよく知ってくれている人。親友の意。「己」はおのれ。「朋友」は友達、友人のこと。
てきざいてきしょ【適材適所】
その人の能力・性質によくあてはまる地位や任務を与えること。
とんちとんさい【頓知頓才】
その時その場、機に応じて即座に機転を利かせることができる知恵や才能のこと。
どんしゅうのうお【呑舟之魚】
常人をはるかに超えた才能をもつ大物。大人物。善人・悪人ともに用いる。▽「呑舟」は舟を飲み込むこと。舟を飲み込んでしまうほどの大きな魚の意味。
のうちゅうのきり【嚢中之錐】
すぐれた才能をもつ人は、凡人の中に混じっていても、自然とその才能が目立ってくるということ。▽「嚢中」は袋の中。袋の中に錐きりを入れておくと、自然に袋を突き抜けて、とがった刃先が見えてくる。それと同じように、すぐれた人は自然と凡人の中から突き抜けて、その才能を現すということ。
のうちゅうのきり【囊中之錐】
すぐれた才能をもつ人は、平凡な人々の中に混じっていても、やがては頭角を表すことのたとえ。
はくがくたさい【博学多才】
知識が豊かで、多くの分野の才能に恵まれていること。▽「博学」は各方面の学問に通じており、多くの事を知っていること。「多才」はいろいろな才能に恵まれていること。
はくらくのいっこ【伯楽一顧】
鑑識眼のある実力者から才能を認められて、重用されること。また、その才能を発揮すること。
ひかつかいぎょく【被褐懐玉】
うわべは粗末だが、内にはすぐれた徳を備えているたとえ。すぐれた才能を表に現さず、包み隠しているたとえ。うわべは粗末な服を着ていながら、ふところに玉を隠している意から。▽「被」はまとう、「褐」は粗末な衣服の意。「懐」はふところにする意。「褐かつを被こうむり玉たまを懐いだく」と訓読する。
ひとりゅうぶん【飛兎竜文】
才能のあるすぐれた子供のこと。▽「飛兎」「竜文」はともに、非常によく走るすぐれた馬、駿馬しゅんめの名前。転じて、俊童の意となった。「竜」は「りょう」、「文」は「もん」とも読む。