どんしゅうの-うお【呑舟之魚】
常人をはるかに超えた才能をもつ大物。大人物。善人・悪人ともに用いる。▽「呑舟」は舟を飲み込むこと。舟を飲み込んでしまうほどの大きな魚の意味。
- 出典
- 『史記しき』酷吏伝こくりでん、『荘子そうじ』庚桑楚こうそうそ
- 句例
- 呑舟の魚と目される
- 用例
- 主人がそのできあがったのを見て、これならよかろうと喜んだのも無理はない。しかし主人の論理には大いなる穴がある。この垣よりも大いなる穴がある。呑舟の魚をももらすべき大穴がある。<夏目漱石・吾輩は猫である>
- 類語
- 呑波之魚どんぱのうお