いるいいぎょう【異類異形】
姿・形が異様で、この世のものとは思われないような生き物。またその生き物に似たもの。妖怪のたぐい。
しゅんわけいめい【春和景明】
春の日の穏やかで、光の明るいさま。春の穏やかで、明るい陽気のこと。▽「春和」は春の和らいだ様子。「景」は日差し・日光の意。「春はるは和やわらぎ景けいは明あきらかなり」と訓読する。
しんいんひょうびょう【神韻縹渺】
芸術作品などがもっている、表現しがたいきわめてすぐれた奥深い趣。▽「神韻」は詩文などのきわめてすぐれた趣。「縹渺」はかすかではっきりしない様子、ほのかに見えるさま。「渺」は「緲」「眇」とも書く。
しんしょくじじゃく【神色自若】
大事にあっても顔色一つ変えず、平然と落ち着いている様子。物事に動揺しないさま。▽「神色」は精神(心)と顔色、「自若」は物事にあわてず落ち着いているさま。
しんたいりょうなん【進退両難】
どうにもこうにもならないさま。にっちもさっちもいかないさま。進むことも退くことも困難な様子。▽「進退しんたい両ふたつながら難かたし」と訓読する。
じんじょういちよう【尋常一様】
ごくあたりまえで、格別に他と変わらないさま。普通と異なることのないさま。▽「尋常」は普通・あたりまえ。「一様」は行動・状態などが同じさま。
すいがんもうろう【酔眼朦朧】
酒に酔ってとろりとした目付きになり、頭もぼうっとして、辺りの物がはっきり見えないさま。▽「酔眼」は酒に酔ったときのとろんとして定まらない目付き。「朦朧」はかすんではっきりしない様子。
すいてんいっぺき【水天一碧】
水と空とが一続きになって、一様に青々としていること。▽「水天」は水と空、海と空。「一碧」は一面に青い色となること。「碧」は深い青色、あおみどり。
せいざんいっぱつ【青山一髪】
はるか遠くに山が見える様子。▽遠くに見える山が地平線と一つになって、まるで一本の髪の毛のように見えることからこう表現される。また、水平線を形容することもある。
ぜんとたなん【前途多難】
これから先多くの困難や災難が待っているさま。また、待っているだろうことが予期されること。▽「前途」は将来、目標までの今後の道のり。「途」は道のり。「多難」は困難や災難の多いさま。