あいあいふぼ【哀哀父母】
子を生み育てて苦労を重ねてくれた父母。苦労を重ねて死んだ父母の死と、その恩に報いることができなかったことを悲しみ嘆き、親を慕う情を表した語。▽「哀哀」は悲しむさま。「哀哀あいあいたる父母ふぼ」とも読む。
おんばひがさ【乳母日傘】
子供、特に幼児が必要以上に過保護に育てられること。乳母うばに抱かれ、日傘をさしかけられるなどして、ちやほやされながら大切に育てられる意から。▽「乳母おんば」は、「御乳母おうば」の音が転じたもの。うば・めのとのこと。「乳母日傘」は「おんばひからかさ」とも読む。
げんぷじぼ【厳父慈母】
わが子に対して厳しい父親と愛情の深い母親のこと。
じぼはいし【慈母敗子】
教育は時には厳しさが必要であることのたとえ。母親が慈愛にあふれて甘すぎると、かえって放蕩ほうとうな子ができる意から。▽「慈母」は慈愛に満ちた母で、ここでは度を過ぎて甘い母のこと。「敗子」は家をやぶる子の意で、放蕩な子のこと。「慈母じぼに敗子はいし有あり」の略。
ぼえんだんちょう【母猿断腸】
はらわたがずたずたに断ち切れるほど、悲しみや苦しみ、怒りが激しいこと。
もうぼさんせん【孟母三遷】
子供は周囲の影響を受けやすいので、子供の教育には環境を選ぶことが大切であるという教え。▽「孟母」は孟子の母。「遷」は移る、転居すること。
もうぼだんき【孟母断機】
⇒ だんきのいましめ(断機之戒)
りょうさいけんぼ【良妻賢母】
夫に対してはよい妻であり、子供に対しては養育に励む賢い母であること。また、そのような人。