けんぱくどうい【堅白同異】
まったく矛盾することを無理やりこじつけることのたとえ。詭弁きべんを弄ろうすることのたとえ。
げんこういっち【言行一致】
言葉に出したことと、その行動が同じであること。▽「言行」は口でいう内容と実際の行為。
しゅびいっかん【首尾一貫】
最初から最後まで、一つの方針や態度で貫かれていること。▽「首」は頭の意味。「首尾」は始めと終わり。最初から最後まで。
じかどうちゃく【自家撞着】
同じ人の言動や文章などが前後で矛盾していること。自分で自分の言行に反することをすること。▽「自家」は自分、自分自身のこと。「撞着」は突き当たること。矛盾すること。「撞着」は「とうちゃく」「どうじゃく」とも読む。「着」は「著」とも書く。
じこむじゅん【自己矛盾】
自分自身の中で、論理や行動が食い違い、つじつまが合わなくなること。▽「矛盾」はつじつまの合わないこと。
にりつはいはん【二律背反】
二つの相反する命題や推論が、同じだけの合理性・妥当性をもっていること。また、自己矛盾に陥ること。▽ドイツ語の「アンチノミー」の訳。「aが真だったらbは偽にせ」といった同時には存在し得ない二つの事柄について、aが真である可能性とbのそれとが同じであること。
むじゅんどうちゃく【矛盾撞着】
二つの事柄が論理的に食い違って、つじつまが合わないこと。▽「矛盾」は同一人物の言動が一貫していないこと。食い違っていること。「撞着」も「矛盾」と同義。「盾」は「楯」、「着」は「著」とも書く。「矛盾」については「中国戦国時代、楚そ国で矛ほこと盾たてを売っていた商人が、矛を売るときには、この矛はどんな堅固な盾も突き破るほど鋭いと言い、盾を売るときにはこの盾はどんな鋭利な矛でも破れないと言ったところ、聞いていた人に、それではその矛でその盾を突いたらいったいどうなるのかと聞かれ、商人は返答に困った」という故事(『韓非子かんぴし』難なん一)がある。