いびちんたい【萎靡沈滞】
物事の働きや動きが衰え、活気や勢いがなくなってしまうこと。▽「萎靡」は、草木などがなえしぼむこと。「沈滞」は沈みとどこおること。いずれも活気がなくなるたとえ。「萎」は「委」とも書く。
かがくじょうたつ【下学上達】
身近で容易なことから学んで、だんだんに高度で深い道理に通じること。また、手近なところから学び始めて、次第に進歩向上してゆくこと。▽「下学」は初歩的で卑近なことを学ぶこと。「上達」は高遠な道理に通じること。「下学かがくして上達じょうたつす」と訓読する。
かつもくそうたい【刮目相待】
人や物事の成長や進歩を待ち望むこと。また、今までとは違った目で相手を見ること。
きゅうたいいぜん【旧態依然】
昔のままで少しも進歩や発展がないさま。▽「旧態」は昔からの状態、ありさま。「依然」は前と変わらないさま。もとのとおりのさま。
ごかのあもう【呉下阿蒙】
いつまでたっても、全く進歩のないつまらない人のたとえ。また、無学な人のたとえ。呉の蒙さんの意から。▽「呉下」は呉の国の中。呉の地方にいる意。「阿」は相手を親しみを込めて呼ぶのに名前の上につける接頭語。「阿蒙」は蒙さんの意。ここでは中国三国時代呉の孫権そんけんに仕えた呂蒙りょもうのこと。「旧きゅう阿蒙」ともいう。
じゅうねんいちじつ【十年一日】
長い間たっているにもかかわらず、何も変わっていないこと。同じ状態がずっと続いて、進歩や発展がないさま。また、一つのことを忍耐強く守り続けること。
にっしんげっぽ【日進月歩】
日に日に、絶えず進歩すること。進歩の度合いが急速であること。▽「日~月~」は日に日にそうなっていくこと。ここでは「進歩」という一つの単語を二つに分けて、日に月に進歩するという意を表す。
ぶんめいかいか【文明開化】
人間の知力が進んで、世の中が進歩し開けること。特に明治時代初期の思想・文化・制度の近代化、西洋化をいう。▽「開化」は人知や物事が開け進むこと。