いちろくしょうぶ【一六勝負】
サイコロの目に一が出るか六が出るかで勝負を争うばくちのこと。転じて、のるか反るか、運まかせの冒険。
いちろじゅんぷう【一路順風】
船が追い風に帆をあげてひたすら進むようにという意で、道中の無事を祈って旅立つ人にかけることば。また、物事が順調に運ぶさま。
えしゃじょうり【会者定離】
この世で出会った者には、必ず別れる時がくる運命にあること。この世や人生は無常であることのたとえ。▽仏教語。「定」は必ずの意。
かんかふぐう【轗軻不遇】
世に受け入れられず行き悩むさま。事が思い通りにいかず行き悩み、ふさわしい地位や境遇に恵まれないさま。▽「轗軻」は道が平坦へいたんでないさま。また、事が思い通り運ばず不遇なさま。世に受け入れられず行き悩むさま。
けんこんいってき【乾坤一擲】
運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。天下をかけて一度さいころを投げる意から。▽「乾」は天、「坤」は地の意。「一擲」はひとたび投げること。「一擲乾坤いってきけんこん」ともいう。
げんぶんいっち【言文一致】
日常用いている話し言葉によって文章を書くこと。また、特に明治時代を中心に行われた文体の改革運動をいう。明治初期に文学界では二葉亭四迷ふたばていしめい、山田美妙やまだびみょう、尾崎紅葉らが小説に試み、明治末期以降に確立した。▽「言文」は話し言葉と書き言葉。口語と文語の意。
こうがいふんげき【慷慨憤激】
政治や社会など世の中の不正や自分の不運などを激しく憤り嘆くこと。また、そのさま。
しんきこうしん【心悸亢進】
心臓の鼓動が高まり、どきどきと激しく打つこと。運動の後や感情の動きにより、動悸どうきが高まること。
そじょうのにく【俎上之肉】
相手の思うまま、なすがままになっていること。また、そうした運命。料理に出されるために、まな板に載せられた肉という意味。
ちさんちすい【治山治水】
植林などをして山を治め、水流を整えて川の流れをよくし、氾濫はんらんを防ぎ、運輸をよくすること。転じて、治山治水が、国を治めるにあたって重要であるということ。