あっこうぞうごん【悪口雑言】
口ぎたなく、あれこれ思う存分に悪口をいうこと。また、その言葉。さんざんにののしること。
あんきょらくぎょう【安居楽業】
地位など、今いる環境や状況に心安らかに満足し、自分の仕事を楽しんですること。自分の分ぶんをわきまえて不満をもたず、心安らかに自分のなすべき仕事をすることをいう。また、転じて善政の行われていることのたとえ。世が治まり生活が安定して、みなそれぞれの仕事に励む意から。▽「居きょに安やすんじ、業ぎょうを楽たのしむ」「安居あんきょして業ぎょうを楽たのしむ」と訓読する。
あんこうそえい【暗香疎影】
どこからともなく漂いくる花の香りと、月光などに照らされて、まばらに映る木々などの影の意。多く梅の花や梅の木についていう。▽「暗香」はどこからともなく漂うよい香り。また、暗闇くらやみの中に漂うよい香り。花の香り、特に梅花の香りをいうことが多い。
あんじんけつじょう【安心決定】
[名](スル)浄土教で、阿弥陀仏の誓いを信じて、少しの疑いもなくなること。転じて、信念を得て心が定まること。「唯独立独歩と—したから、政府に依りすがる気もない」〈福沢・福翁自伝〉
あんねいちつじょ【安寧秩序】
国や社会が落ち着いていて、乱れていないこと。平和で不安がなく、秩序立っていること。▽「安寧」は穏やかに治まり、不安のないこと。
あんのんぶじ【安穏無事】
変事もなく、穏やかで安らかなさま。社会や暮らしなどの穏やかな様子をいう。▽「安穏」は穏やかな様子。「穏」は「おん」とも読む。
いきしょうちん【意気消沈】
元気をなくすこと。しょげかえること。▽「消沈」は気力などが衰えること。「消」は「銷」とも書く。
いきしょうてん【意気衝天】
意気込みや元気が、このうえなく盛んな状態。▽「衝天」は天を突き上げる意。勢いの盛んなことのたとえ。「意気いき天てんを衝つく」と訓読する。
いきそそう【意気阻喪】
意気込みや元気がくじけ弱ること。▽「阻喪」は気力がくじけ、勢いがなくなること。「阻」は「沮」とも書く。
いしんでんしん【以心伝心】
文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。▽もとは禅宗の語で、言葉や文字で表されない仏法の神髄を、師から弟子の心に伝えることを意味した。「心こころを以もって心こころに伝つたう」と訓読する。