いしょくどうげん【医食同源】
病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるということ。食事に注意することが病気を予防する最善の策である、また、日ごろの食生活も医療に通じるということ。▽「医食」は医薬と食事、「同源」は根源が同じ意。
きいんせいどう【気韻生動】
芸術作品に気高い風格や気品が生き生きと表現されていること。また、絵画や他の芸術作品などに、生き生きとした生命感や迫力があり、情趣にあふれていること。▽「気韻」は書画など芸術作品にある気高い趣。気品。「生動」は生き生きとしているさま。また、生き生きとして真に迫ること。中国六朝りくちょう時代、南斉なんせいの人物画の名手謝赫しゃかくが、『古画品録』の中で画の六法の第一に挙げたのに始まるといわれる。
こぼくりょうぎん【枯木竜吟】
衰えたものが勢いを取り戻すことのたとえ。苦境を脱して再び脚光を浴びることのたとえ。老人や病人などが生命力を回復することのたとえ。また、ありそうもないことが実現することのたとえ。
しょうじゃひつめつ【生者必滅】
この世に生を受けた者は、必ず滅び死ぬものであるということ。人生の無常をいう。▽仏教語。「生者必滅、会者定離えしゃじょうりは世の習い」(『平家物語へいけものがたり』)のように、会者定離と対にして用いられることも多い。
じゅんいつむざつ【純一無雑】
混じり気がないさま。また、性質などが純粋で偽りや邪心がないこと。▽「純一」「無雑」はともに混じり気のないこと。また、そのさま。
せいきはつらつ【生気潑溂】
生き生きとして、活気にあふれていること。生命感が満ち溢あふれているようす。
ぜしょうめっぽう【是生滅法】
生命のあるものは、いつかは必ず滅びて死に至るということ。▽仏教語。この世のすべてのものは、常にとどまることなく移り変わり、生きているものは必ず死ぬという考え方。
ちょうせいぼし【朝生暮死】
生命のきわめて短いこと。人生のはかないことのたとえ。▽かげろうの類などが朝に生まれて夕べには死ぬことから。「朝あしたに生うまれて暮くれに死しす」と訓読する。
ふろうふし【不老不死】
いつまでも年をとらず、死なないこと。いつまでも老いることなく生きること。
りんじゅうしょうねん【臨終正念】
①仏道を修行する人は、生命の終わりに臨んでも、心が乱れることがないということ。②死に臨んで心静かに念仏を唱えること。