[動サ五(四)]《「すぐす」の音変化》
  1. 何かをして時間を費やす。「休日子供と遊んで—・した」

  1. 月日を送る。暮らす。「その後は、いかがお—・しですか」

  1. そのままの状態にしておく。

    1. 「お前はどうかして一寸それをぼかして—・そうと云うのだ」〈鴎外・半日〉

  1. 物事程度を越す。特に、酒を飲み過ぎる。または、酒を飲む。「冗談も度を—・すと不愉快だ」「友達にすすめられて、ついつい—・してしまった」「どうぞ一つ、お—・しください」

  1. 生活の面倒を見る。養う。

    1. 「二十三にもなって親を—・す所か」〈二葉亭浮雲

  1. 物事を終わらせる。済ませる。すぐす。

    1. 「えさらず思ふべき産屋の事もあるを、これ—・すべしと思ひて」〈かげろふ・中〉

  1. 年をとる。老いる。すぐす。

    1. 「久我の少将通宣、いたく—・したる程にて」〈増鏡・秋のみ山〉

  1. 動詞の連用形に付いて)

    1. 適当程度を越して事をする。「遊び—・す」「寝—・す」

    2. ㋑そのままにしておく。「見—・す」「やり—・す」

[補説]上代には「すぐす」が普通で「すごす」はほとんど見られない。平安時代には両者併用され、中世末期ごろから「すごす」が普通になった。
[可能]すごせる

出典:青空文庫

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