てんぽうきんぎん【天保金銀】
江戸幕府が天保3年(1832)から同9年の間に鋳造した金銀貨の総称。二朱判金・五両判金・小判金・大判金・一分判金・一分銀・丁銀・豆板銀など。
てんぽうざん【天保山】
大阪市港区、安治川 (あじがわ) 河口の小丘。高さ約4.5メートル。天保年間(1830〜1844)に安治川改修の泥上げでできたもの。江戸時代は、目印山 (めじるしやま) と称された。
てんぽうすいこでん【天保水滸伝】
講談。笹川繁蔵 (ささがわのしげぞう) と飯岡助五郎 (いいおかのすけごろう) の確執や勢力富五郎 (せいりきとみごろう) の自殺を中心に、下総 (しもうさ) の利根川周辺の侠客の争いを描く。浪曲・歌舞伎などにも取り入れられた。
出典:青空文庫
・・・――後年「天保六歌仙」の中の、主な rol をつとめる事になった・・・ 芥川竜之介「煙管」
・・・――こう云う天保の俳人の作は必ずしも回向院の樒売りをうたったもの・・・ 芥川竜之介「少年」
・・・それは天保何年かに没した曾祖父母の位牌だった。僕はもの心のついた・・・ 芥川竜之介「追憶」