1. 格式の高い家。由緒正しい家柄。また、権勢のある家柄名門摂関家武家名族をいう。

  1. 後ろだてとする権勢。また、その権勢を借りていばること。

    1. 「大将殿をぞ—には思ひ聞こゆらむ」〈・葵〉

  1. 頼みとするところ。口実。よりどころ。

    1. 「ただ老いを—にて答 (いら) へ居る」〈宇治拾遺・九〉

  1. 江戸幕府の職名伊勢日光への代参勅使接待朝廷への使い、幕府儀式・典礼関係などをつかさどった。足利氏以来の名家吉良武田畠山織田・六角家などが世襲。禄高は少なかったが、官位は大名に準じて高かった。

[補説]「豪」の漢音も「こう」であることから「豪家」の漢字が当てられ、「ごうけ」と読まれることも多い。

出典:青空文庫

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