やまなか‐ひさし【山中恒】
[1931〜 ]児童文学者・文芸評論家。北海道の生まれ。長編「赤毛のポチ」で日本児童文学者協会新人賞を受賞し、本格的な執筆活動に入る。「花のウルトラ三人衆」「なんだかへんて子」「あばれはっちゃく...
やまのうえ‐そうじ【山上宗二】
[1544〜1590]安土桃山時代の茶人。堺の人。薩摩屋と号する商人で、千利休に茶を学び、豊臣秀吉に仕えた。のちに放逐され、諸国流浪ののち小田原の陣で再び秀吉と対面したが、不興をかい処刑されたと...
やまべ‐の‐あかひと【山部赤人】
奈良前期の歌人。三十六歌仙の一人。万葉集に長歌・短歌50首を残す。史書に名が見えず、下級官吏であったと思われる。自然美を詠じた作に秀歌が多い。後世、柿本人麻呂とともに歌聖と称された。生没年未詳。
やまむろ‐しずか【山室静】
[1906〜2000]文芸評論家。鳥取の生まれ。はじめプロレタリア文学に傾倒するが、のち転向。雑誌「近代文学」創刊に参加。北欧文学に深い関心をもち、ヤンソンの童話「ムーミン」シリーズなど、多数の...
やりつ‐そざい【耶律楚材】
[1190〜1244]モンゴル帝国初期の功臣。字(あざな)は晋卿(しんけい)。諡(おくりな)は文正。契丹族に属し、遼(りょう)の王族の子孫。金に仕えたが、チンギス=ハンに降って政治顧問となり、オ...
ヤンセン【Cornelis Jansen】
[1585〜1638]オランダのカトリック神学者。死後出版された著書「アウグスティヌス」はローマ教皇により異端とされ、その信奉者は迫害されたが、多くの支持者を得て、ジャンセニスムを生んだ。ヤンセ...
ゆ‐えつ【兪樾】
[1821〜1906]中国、清末の考証学者・文人。徳清(浙江(せっこう)省)の人。字(あざな)は蔭甫(いんほ)。号、曲園。王念孫・王引之父子の学風を継ぎ、経書・諸子を研究。著「群経平議」「古書疑...
よしお‐こうぎゅう【吉雄耕牛】
[1724〜1800]江戸中期の蘭学者・蘭方医。長崎の人。名は永章。通称、幸左衛門・幸作。耕牛は号。オランダ通詞のかたわら、蘭方医学を学び吉雄流の開祖となる。前野良沢・杉田玄白らを指導。「解体新...
よしざわ‐よしのり【吉沢義則】
[1876〜1954]国語学者・国文学者・歌人。愛知の生まれ。東大卒。京大教授。古訓点・平安朝文学などを研究。書家としても知られ、また、短歌雑誌「帚木(ははきぎ)」を主宰。著「国語史概説」「対校...
よしだ‐いっすい【吉田一穂】
[1898〜1973]詩人。北海道の生まれ。本名、由雄。短歌から詩に転じ、第一詩集「海の聖母」で認められた。他に「故園の書」「未来者」など。