姓氏の一。
新嘗祭 (しんじょうさい) や大嘗祭 (だいじょうさい) などで、白酒 (しろき) とともに神前に供える黒い酒。甘酒にクサギの焼き灰を入れて黒くしたもので、室町時代には黒ごまの粉を入れたものを用いた。→白酒 (しろき)
出典:青空文庫
・・・御主人は後の黒木の柱に、ゆっくり背中を御寄せになってから、寂しそ・・・ 芥川竜之介「俊寛」
・・・たので、今度は御坊主黒木閑斎をつれて、湯呑み所際の厠へはいって、・・・ 芥川竜之介「忠義」
・・・る掛橋は、小柴の上に黒木を連ねて、おぼつかなげに藤蔓をからみつけ・・・ 川上眉山「書記官」