1. 考えあわせること。とりはからうこと。

    1. 「内臣となって内外を—し」〈続紀・元正〉

  1. 物事が重なり合うこと。

    1. 物色人情と—すること疎 (おろそ) かなり」〈菅家文草・一〉

  1. さしつかえること。取り込むこと。

    1. 歳末の—によって暫く差し置かれぬ」〈太平記・四〉

  1. 困ること。困惑すること。

    1. 「足踵気など、散々の—なり」〈実隆公記

  1. 金のやりくりがつかないこと。貧乏

    1. 「我が—して、食物がなさに渡るを」〈四河入海・二〇〉

[名](スル)
  1. きりひらくこと。

    1. 運命がとに角自分の才覚によって—されたことを感じ」〈平林たい子・かういふ女〉

  1. 水路の障害物を除いて船が航行できるようにすること。

《「けいがい」とも》

  1. 滞在すること。

    1. 「貴境に参下す。—の間一顧を賜はるべし」〈明衡往来

  1. めぐり歩くこと。

    1. 京都の—難治の間、身を在々所々にかくし」〈平家・一一〉

  1. 生きて月日を送ること。

    1. 「頼朝世に—せば、御方に奉公仕りて」〈盛衰記・四一〉

土地などのさかい。きょうかい。

立札だけの荒れた土の中にむなしく残った一ト廓 (くるわ) の—」〈万太郎春泥

[名](スル)危険災害に備えて、あらかじめ注意し、用心すること。「徹夜で—にあたる」「インフレを—する」
[名・形動](スル)
  1. 軽々としていて、動きのすばやいこと。また、そのさま。「—な身のこなし」

  1. 軽やかで、気持ちがよいこと。また、そのさま。「—なリズム」

  1. 病気がよくなること。症状が軽くなること。「手術が成功してかなり—する」

[派生]けいかいさ[名]

出典:青空文庫

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