《「包 (つつ) む」と同語源》

  1. わらなどを束ねて、その中に食品を包んだもの。わらづと。

  1. その土地産物。また、旅のみやげ。

    1. 冥途 (よみじ) の—と齎 (もたら) し去らしめんこと思えば」〈露伴五重塔

    2. 「宮この—にいざといはましを」〈古今東歌

たぼ(髱)」に同じ。

「—無しの大島田」〈露伴・椀久物語〉

[副]

  1. ある動作をすばやく、または、いきなりするさま。さっと。急に。不意に。「—立ち止まる」

    1. 瀬川は—席を立って降りると」〈荷風腕くらべ

  1. 動かないである状態を続けるさま。じっと。

    1. 面影に—添ひておぼさるるにも」〈桐壺

  1. いちだんと力をこめるさま。ぐっと。

    1. 「例はことに鎖 (さ) し固めなどもせぬを—鎖して人の音もせず」〈少女

出典:青空文庫

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