1. 貴人の住む大きな邸宅。やかた。ごてん。

    1. 「—より人なむ参りたる」〈大和・一七一〉

  1. 邸宅に住む人をさしていう》

    1. ㋐貴人に対する敬称

      「—は、今こそいでさせ給ひけれ」〈少女

    2. 摂政関白に対する敬称

      「前 (さき) の—の御女 (むすめ) 」〈増鏡藤衣

  1. 主君に対する敬称

    1. 「—は智者にてわたらせ給へば」〈仮・伊曽保・上〉

  1. 中世、妻の夫に対する敬称

    1. 「—はおなじ心にもおぼさぬにや、とて」〈宇治拾遺・六〉

  1. 女から男をさしていう敬称。殿御 (とのご) 。殿方

    1. 「起上り小法師、やよ、—だに見ればつい転ぶ」〈虎明狂・二人大名

[補説]現代でも地位の高い人や主人にあたる人をさして呼ぶことがある。
[接頭]《接頭語「たな」の音変化》動詞に付いて、一面に、十分になどの意を添えるのに用いる。「—ぐもる」「—びく」
連語《格助詞「と」+格助詞「の」》
  1. …という。「明日来る—電話があった」

  1. …を相手とする。「家族対話

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。