なかいしゅうあん【中井甃庵】
[1693〜1758]江戸中期の儒学者。播磨 (はりま) の人。名は誠之。大坂に出て三宅石庵に朱子学を学び、懐徳堂を設立。著「不問語」「五孝子伝」など。
なかいちくざん【中井竹山】
[1730〜1804]江戸中期の儒学者。大坂の人。名は積善。甃庵 (しゅうあん) の長男。五井蘭洲に朱子学を学び、父の没後懐徳堂学主となり、その全盛時代をもたらした。著「草茅危言」「非論語徴」など。
なかいひでお【中井英夫】
[1922〜1993]小説家。東京の生まれ。短歌雑誌の編集長時代に寺山修司らを見いだす。のち創作に専念し、塔晶夫の筆名で発表した「虚無への供物」で評価を得る。「悪夢の骨牌 (カルタ) 」で泉鏡花文学賞受賞。他に「幻想博物館」「黒鳥の囁き」「光のアダム」など。
出典:青空文庫
・・・河原の涼みであって、仲居と舞子に囲繞かれつつ歓楽に興ずる一団を中・・・ 内田魯庵「淡島椿岳」
・・・で働く女たち、丸髷の仲居、パアマネント・ウエーヴをした職業婦人、・・・ 織田作之助「大阪発見」
・・・上らぬ人で、板場人や仲居に指図する声もひそびそと小さくて、使って・・・ 織田作之助「世相」