カヤツリグサ科の多年草。池沼などに生える。茎は高さ1〜2メートル、円柱状で太く、中空。葉は鱗片 (りんぺん) 状で、褐色を帯びる。夏、黄褐色の穂をつける。おおい。おおいぐさ。まるすげ。 夏》放牧の馬あり沢に—あり/虚子

[形][文]ふと・し[ク]
  1. 棒状のものの径が大きい。周囲が大きい。また、肢体などに肉や脂肪がついている。「—・いパイプ」「首が—・い」⇔細い

  1. 線状のものの幅が大きい。「—・い線」⇔細い

  1. 声量が豊かである。また、低く重々しい声である。「—・い声」⇔細い

  1. 大胆である。また、落ち着いている。「神経が—・い」⇔細い

  1. 横着である。ずうずうしい。「食い逃げとは—・い奴だ」「—・い了見」

  1. 物事規模が大きい。勢いが盛んである。⇔細い

    1. 苦心して—・くした身代を」〈木下尚江良人の自白

[補説]動詞「ふとしく」の誤用から生じたシク活用の例が近世以降認められる。
  • 「埋もれ木のふとしきを掘り得れば」〈読・莠句冊〉
[派生]ふとさ[名]

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。