1. 庶民着用の衣服。また、官服に対して、平服。転じて、平民のこと。

    1. 流石 (さすが) に淮西 (わいせい) の一—より起って」〈露伴運命

  1. 狩衣 (かりぎぬ) のこと。初め布製、平安時代以後は狩衣一般、特に無文狩衣をさした。また、それを着る六位以下の身分の者。

  1. 江戸時代、武士の大紋に次ぐ4番目の礼服。また、それを着る御目見 (おめみえ) 以上身分の者。

《「ほんい」の撥音の無表記》本来の望み。本当の考え。

「かの世にても、いま一度あひ見むと思ふ—侍れば」〈宇津保・忠こそ〉

もれたりした事柄をあとからおぎない加えること。また、そのもの。「全集の—編」

[感]

  1. 物を担いだり、動かしたり、手渡したりするときの掛け声。「えっさ—さっさ」

  1. 気安く引き受けるときに発する声。「—きた、どっこい」

  1. 失敗や落ち度に気づいたときに発する語。

    1. 「そんなら俺が矢ではなかったか。—」〈伎・小袖曽我

  1. 軽く応答するときに発する語。

    1. 「『あい、まだ遣ひやせん』『—、あの儘 (まんま) か』」〈滑・浮世床・初〉

出典:青空文庫

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2023年11月