まんえんかへいかいちゅう【万延貨幣改鋳】
万延元年(1860)に行われた、江戸幕府による改鋳政策。日米和親条約で部分的に自由化された交易により小判(金貨)が大量に流出したため、従来より金の含有量を落とした小判を鋳造したもの。このため、国内は激しいインフレーションに見舞われた。 [補説]江戸末期の金銀の交換比が日本では1:5だったの対し、諸外国は1:15だったため、外国人は銀貨を日本に持ち込んで小判に換え、それを持ち出して売ると3倍の銀を得ることができた。
まんえんぼうしとうじゅうてんそち【蔓延防止等重点措置】
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、内閣総理大臣が講じる措置の一つ。同じく同法が定める緊急事態宣言より、感染流行の深刻度が低い場合に講じられ、実施すべき期間、実施すべき区域が指定される。指定された区域の都道府県知事は、適用される市区町村などを限定できる。令和3年(2021)4月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として東京都などに適用された。蔓防。
出典:青空文庫
・・・くから頭角を出した。万延元年の生れというは大学に入る時の年齢が足・・・ 内田魯庵「鴎外博士の追憶」
・・・水草を次第に圧迫して蔓延するか、しないか、これも問題である。物好・・・ 寺田寅彦「池」
・・・その家が、火事を起し蔓延させるに最適当な燃料で出来ていて、その中・・・ 寺田寅彦「烏瓜の花と蛾」