おか・す〔をかす〕【犯す】

の解説

［動サ五（四）］

1. １ 法律・規則・倫理などに反した行為をする。「罪を—・す」「誤りを—・す」

1. ２ 女性に対して力ずくで肉体関係を強制する。「暴漢に—・される」

1. ３ 権威あるものに逆らう。

   1. 「今はよも上 (かみ) を—・さんと好み、乱を起こさんとする者はあらじ」〈太平記・一六〉

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おか・す〔をかす〕【侵す】

の解説

［動サ五（四）］《「犯す」と同語源》

1. １ 他者の権利・権限などを損なう行為をする。侵害する。「所有権を—・す」「思想の自由を—・してはならない」

1. ２ 他国の土地に不法に入り込む。侵入する。侵略する。「国境を—・す」「領海を—・す」

1. ３ （「冒す」とも書く）物事に害を与える。また、病気が心身を損なう。「霜に—・される」「酸に—・されにくい物質」「癌 (がん) が全身を—・す」

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おか・す〔をかす〕【冒す】

の解説

［動サ五（四）］《「犯す」と同語源》

1. １ 危険や困難を覚悟のうえで、あえてする。「風波を—・して出港する」

1. ２ 聖域・尊厳などを汚し傷つける。「神聖にして—・すべからず」

1. ３ 他家の姓を名のる。「養家の姓を—・す」

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類語

• 蝕む(むしばむ)
• 害する(がいする)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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