せっかはんりゅう【折花攀柳】
遊女の働く花柳街で、彼女たちと遊ぶこと。▽「折花」は花を手折ること、「攀柳」は柳の枝を引く意。昔、遊び女のいた花柳街には多くの柳が植えられていたことから、これを柳巷花街りゅうこうかがいといい、そこで遊ぶ意に用いられた語。
せんがくひさい【浅学菲才】
学問や知識が浅く未熟で、才能が欠けていること。自分の識見をへり下っていう語として用いられることが多い。▽「浅学」は学問や知識が浅く未熟なこと。「菲」はもと野菜の名で、かぶらの種類。転じて、薄い、粗末な、劣ったという意に用いられる。「菲才」は才能のないこと。「菲」は「非」とも書く。
せんこふま【千古不磨】
遠い昔からずっと何も変わっていないこと。特に、文化的な伝統や芸術品などに対して用いられる。
ぜんいんぜんか【善因善果】
よい行いをしていれば、いずれよい結果に報いられるということ。▽「善因」は仏教語で、よい結果を生むもととなる原因の行い。
そうこんぼくひ【草根木皮】
草の根と木の皮の意で、まっとうな食べ物ではないもののこと。また、漢方薬で用いられる原料のこと。▽前者の意は飢饉ききんなどで食糧不足に陥ったときの様子として表す。後者の意は漢方薬の原料の代表をいったもの。「木」は「もく」とも読む。
そしゃはくば【素車白馬】
白い車と白い馬の意で、中国で葬儀に用いられた車馬のこと。▽「素車」は飾りがなく、着色を施さない車。白木の車。「白馬」は「素車」を引く白い馬。降参するときや罪をわびるとき、死を覚悟していることを示すために用いられる例もあった。
ぞうじてんぱい【造次顛沛】
とっさの場合。あわただしいとき。また、わずかの時間。▽「造次」は事が急に起こってあわてるとき。また、わずかの間。「造」は、にわかの意。「顛沛」は逆さまにひっくりかえる。また、つまずく意。比喩ひゆ的に用いられて、とっさのときのこと。
たいかいじんしん【大快人心】
世間の人を痛快な気分にさせること。主として、悪人や悪事などが厳しく糾弾されたときに用いられる。▽「大おおいに人心じんしんを快こころよくす」と訓読する。「人心大快じんしんたいかい」ともいう。
たいきしょうよう【大器小用】
大きな器を小さなことに用いるということから、大人物につまらない仕事をさせること。すぐれた才能の持ち主でありながら、低い地位にしか用いられないこと。人材の用い方が当を得ていないことのたとえ。▽「大器」は大きな器量。また、偉大な人物のこと。
たくげんたくこう【択言択行】
善悪を区別して選び抜かれるべき言葉と行いのこと。「択言択行無し」と用いられ、善悪の区別をつける必要のない言行の意で、すべて道理にかなった立派な言行のこと。また、選択された言葉や行い。▽「択」は善悪を区別して、よいものを選びとる意。