ぜしょうめっぽう【是生滅法】
生命のあるものは、いつかは必ず滅びて死に至るということ。▽仏教語。この世のすべてのものは、常にとどまることなく移り変わり、生きているものは必ず死ぬという考え方。
ぜんごふかく【前後不覚】
物事のあとさきも分からなくなるくらいに正常な意識を失うこと。▽「前後」は時間の前と後。「覚」は意識する、覚えている意。
そういくふう【創意工夫】
今までだれも思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。▽「創意」は新しい思いつき、今まで考え出されなかった考え。「工夫」は物事を実行するために、よい方策をあれこれひねり出すこと。
そうそくふり【相即不離】
関係が非常に密接で切り離せないこと。区別がつかないほど密接な関係のこと。▽「相即」は仏教語で、二つの事象が溶け合って、差別なく一体となること。
そうようきび【蒼蠅驥尾】
つまらぬ者であっても、すぐれた人についていけば功名を得ることができるということのたとえ。▽「蒼蠅驥尾に付して千里を致いたす」の略。「蒼蠅」はあおばえ、「驥尾」は一日に千里を走るという名馬のしっぽ。はえは遠くには飛べないが、駿馬しゅんめの尾についていれば遠くまで行くことができるという意。単に「驥尾に付す」ともいう。
たいざんふくん【泰山府君】
中国の泰山の神。道教で人の寿命・福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教と習合し十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
だいどうだんけつ【大同団結】
いくつかの団体・政党などが、共通の目的に向かって、小さな意見の違いを越えて一つにまとまること。▽「大同」は同じ目的をもつ者が一つにまとまること。
ちくとうぼくせつ【竹頭木屑】
役に立たないもののたとえ。また、細かなもののたとえ。転じて、つまらないものでも、何かで役に立つかもしれないから粗末にしないこと。廃物利用すること。▽「竹頭」は竹の切れはし。「木屑」は木のくず。
ちゅうちょしゅんじゅん【躊躇逡巡】
決心がつかず、ためらってぐずぐずすること。▽「躊躇」はためらう、「逡巡」はしり込みする意。「躊躇」と「逡巡」は類義語で、二語を重ねて意味を強調した言葉。
ちゅうとはんぱ【中途半端】
物事が不完全で未完成なさま。どっちつかずで徹底しないこと。