どくしょひゃっぺん【読書百遍】
難解な文章でも繰り返し読めば、意味が自然と分かってくるということ。▽「百遍」は回数が多いこと。「読書百遍義ぎ自おのずから見あらわる」、あるいは「読書百遍意い自ら通ず」の略。中国三国時代、魏ぎの董遇とうぐうが弟子に何度も読書することの必要性を説いた語。
にゅうきょうもんきん【入境問禁】
ほかの国や地方に行ったら、まずそこで禁じられていることを尋ね、それを犯さないようにすべきであるということ。よそに行ったら、そこの慣習を守るべきことを述べた言葉。▽「入境」は国境を越える、別の国や地域に行くこと。「問」は質問する。「禁」は禁止する、また、禁止事項。一般に「境さかいに入いりては禁きんを問とう」と訓読を用いる。
はかいむざん【破戒無慙】
戒律を破っているのに、それを恥と思っていないこと。また、そのさま。▽仏教語。「破戒」は、僧侶そうりょが守るべき不殺生ふせっしょう不偸盗ふちゅうとう不邪淫ふじゃいん不妄語ふもうご不飲酒ふおんじゅの五つの戒めを破ること。「慙」は恥じること。「慙」は「慚」とも書く。
はらんばんじょう【波瀾万丈】
変化がきわめて激しく、劇的であるさま。▽「波瀾」はごたごた・もめごと。また、単調でなく複雑に変化すること。「瀾」は大波。「万丈」は非常に高いことや深いことの形容。「丈」は長さの単位。「瀾」は「乱」とも書く。
ひかつかいぎょく【被褐懐玉】
うわべは粗末だが、内にはすぐれた徳を備えているたとえ。すぐれた才能を表に現さず、包み隠しているたとえ。うわべは粗末な服を着ていながら、ふところに玉を隠している意から。▽「被」はまとう、「褐」は粗末な衣服の意。「懐」はふところにする意。「褐かつを被こうむり玉たまを懐いだく」と訓読する。
ひきこもごも【悲喜交交】
悲しみと喜びを、代わる代わる味わうこと。また、悲しみと喜びが入り交じっていること。▽一般に「交交」は現在ではひらがなで表記することが多い。
ひゃくしゃくかんとう【百尺竿頭】
百尺もある竿の先端。転じて、到達しうる極限。最上の極地。
ひょうりいったい【表裏一体】
二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないこと。▽「表裏」はおもてとうら。「一体」は一つのものの意。表裏は同体で切り離すことができない関係にあること。
びしゅかこう【美酒佳肴】
おいしい酒と、うまいさかな。非常においしいごちそうのこと。▽「美酒」はおいしい酒、「佳肴」はうまいさかな、おいしい料理の意。
ふくつふとう【不屈不撓】
⇒ ふとうふくつ(不撓不屈)