さんぺいじまん【三平二満】
十分ではないが、少しのもので満足し、心穏やかに過ごすこと。▽「三」「二」はともに、数の少ないことを示す。また、別意で、額・鼻・下顎したあご(三つ)が平らで、両方の頬ほお(二つ)が膨れている顔、おかめ・おたふくのことをいう。「二」は「に」とも読む。
さんみいったい【三位一体】
キリスト教で、父(神)と子(キリスト)と聖霊は、一つの神が三つの姿となって現れたものであるという考え方。転じて、三つのものが、一つのものの三つの側面であること。三つの別々のものが緊密に結びつくこと。また、三者が心を合わせて一つになること。
ざんこくひどう【残酷非道】
むごたらしくて、人の道に背いているさま。また、そのような振る舞いや行い。▽「残酷」は思いやりがなく、むごたらしいこと。「非道」は正しい道理や筋道にはずれているさま。人として当然踏まなければならない道にはずれているさま。また、そのような振る舞いや行い。
しこんしょうさい【士魂商才】
武士の精神と商人としての抜け目ない才能とを併せもっていること。▽「士魂」は武士の精神。「商才」は商売の才能。「和魂漢才」をもじってできた語という。
ししょごきょう【四書五経】
中国の代表的な古典の総称で、儒教で経典として尊ばれたもの。▽「四書」は儒教の根本教典とされる『大学だいがく』『中庸ちゅうよう』『論語ろんご』『孟子もうし』。「五経」は儒教の教典のうち重要な『易経えききょう』『詩経しきょう』『書経しょきょう』『礼記らいき』『春秋しゅんじゅう』の五種の書。「五経」については時代により異なる。
しちてんはっき【七転八起】
何度失敗してもくじけず、立ち上がって努力すること。転じて、人生の浮き沈みの激しいことのたとえとして用いることもある。七度転んでも八度起き上がる意から。▽一般に「七転ななころび八起やおき」という。「転」は「顛」とも書く。
しゃくしじょうぎ【杓子定規】
一定の基準や形式で、すべてを律しようとすること。また、そのために融通がきかないさま。曲がっている杓子の柄を無理に定規の代用とする意から。▽「杓子」は汁や飯などを盛ったりよそったりする道具。古くは柄が曲がっていた。
しゃしゃらくらく【洒洒落落】
さっぱりとして物事にとらわれないさま。人の性格や態度などについていう。▽「洒落」のそれぞれの語を重ねて語意を強めた語。「灑灑落落」とも書き、「さいさいらくらく」とも読む。
しゅうちゅうのてきこく【舟中敵国】
君主が徳を修めなければ、味方も敵になるということ。また、味方でも敵になることがあるたとえ。味方の中にも敵がいるたとえとして用いられることがある。利害を同じくする、同じ舟に乗っている者がみな敵になる意から。
しゅうふうさくばく【秋風索漠】
[ト・タル][文][形動タリ]秋風が吹いて草木が生気を失い、うら寂しくなるさま。また、盛んだった昔の面影もなく、ひっそりとしてわびしいさま。「—として訪れる人もない」