にくじきさいたい【肉食妻帯】
僧侶そうりょが肉を食べ、妻をめとること。▽僧侶は殺生をしてはならず、禁欲生活を送るべきものであるという考え方から、かつて浄土真宗以外の宗派ではこれを禁じていた。「食」は「しょく」とも読む。
にちじょうさはん【日常茶飯】
日々のありふれたこと。いつものことで特に取り上げるまでもないもの。毎日の食事の意から。▽「日常茶飯事」が常用句。
はいしんぼうしょく【廃寝忘食】
他のことを考えず、ひとつのことに一心に取り組むこと。▽「廃」はやめる。「廃寝」で寝ることをやめる。「忘食」は食事をとることを忘れる。寝食を忘れて熱中する意。「寝しんを廃はいし食しょくを忘わする」と訓読する。
はっぷんぼうしょく【発憤忘食】
心を奮い起こして、食事をとるのも忘れるほどに励むこと。▽「発憤」は心を奮い立たせること。「発憤はっぷんして食しょくを忘わする」と訓読する。「憤」は「奮」とも書く。
ひけんしつえい【被堅執鋭】
堅固なよろいを身にまとい、鋭利な武器を持つこと。多く将軍が自ら前線で敵に当たる意に用いられた。▽「被堅」は堅いよろいを身につけること。「執鋭」は鋭い武器を持つこと。「被」は「披」とも書く。また「執」は「しゅう」とも読む。「堅けんを被こうむり鋭えいを執とる」と訓読する。
ふへんふとう【不偏不党】
いずれの主義や党派にも加わらないこと。偏ることなく、公正・中立な立場をとること。▽「偏」はかたよる意。「不偏」は偏らないこと。公正であること。「不党」は仲間や党派に加わらないこと。
ぼうこひょうが【暴虎馮河】
血気にはやって向こう見ずなことをすること。無謀な行為。とらに素手で立ち向かい、大河を徒歩で渡る意から。▽「暴」は「搏」に同じで、打つ、なぐる意。「馮」は川などを徒歩で渡る意。
やろうじだい【夜郎自大】
自分の力量を知らずに、いばっている者のたとえ。▽「夜郎」は中国漢の時代の西南の地にあった未開部族の国の名。「自大」は自らいばり、尊大な態度をとること。
ようどうさくせん【陽動作戦】
敵の目をごまかすために、真の計画を隠してまったく別の大げさな行動をとる軍事的な戦略。相手の注目をそらすために、別なところで派手な行動をとること。
りんきおうへん【臨機応変】
状況に応じた行動をとること。場合によって、その対応を変えること。▽「臨機」は事態にのぞむこと。「応変」は変化に応じる意。「機きに臨のぞんで変へんに応おうず」と訓読する。