ぼうゆうのもの【忘憂之物】
憂いを忘れさせてくれる意から、酒の美称。
ぼうようのたん【亡羊之嘆】
⇒ たきぼうよう(多岐亡羊)
ぼうようほろう【亡羊補牢】
失敗したあとで、慌てて改善するたとえ。あとのまつり。また、失敗したあとで、すぐに手当てをすれば、災いや過ちを大きくしないですむたとえ。羊が逃げたあとで、その囲いを修繕する意から。▽「羊ひつじを亡うしないて牢ろうを補おぎなう」と訓読する。
ぼうんしゅんじゅ【暮雲春樹】
遠くに離れている友を思う情のこと。▽「暮雲」は夕暮れの雲の意。「春樹」は芽吹いた春の樹木の意。「春樹暮雲しゅんじゅぼうん」ともいう。
ぼえんだんちょう【母猿断腸】
はらわたがずたずたに断ち切れるほど、悲しみや苦しみ、怒りが激しいこと。
ぼくしけんあい【墨子兼愛】
中国戦国時代の墨子が、儒家の差別愛に対して唱えた博愛主義の考え方。▽「墨子」は戦国時代の思想家墨翟ぼくてき。兼愛・非戦・節倹などを主張した。「兼愛」は博愛の意。
ぼくしゅせいき【墨守成規】
従来の旧弊なしきたり・習慣などを改めようとせずに、かたくなに守ろうとすること。
ぼくめいじゅこう【墨名儒行】
表面は墨家ぼっかといいながら、実際には儒家の行いをしている意で、表向き吹聴ふいちょうしている主義・主張と実際の行動が違うたとえ。名目は墨家で行動は儒家という意。墨家・儒家はそれぞれ中国春秋戦国時代の思想集団をいう。
ぼしょくそうぜん【暮色蒼然】
夕暮れどきの、徐々にあたりが薄暗くなっていく様子。▽「暮色」は夕暮れどきの薄暗い景色の意。「蒼然」は日暮れどきの薄暗さの意。「蒼然暮色そうぜんぼしょく」ともいう。
ぼっこんりんり【墨痕淋漓】
筆で書いたものが、生き生きとしてみずみずしいさま。▽「墨痕」は墨のあと、墨を使って表現したもの。「淋漓」は水や汗や血などが流れ落ちるさま。また、筆の勢いが盛んなさま。