ぜんとようよう【前途洋洋】
今後の人生が大きく開けていて、希望に満ちあふれているさま。▽「前途」は将来、目標までの今後の道のり。「途」は道のりのこと。「洋洋」は水があふれるように一面に満ちている様子。前途が大きく広がっていることを表す。
そうもさくよう【装模作様】
わざとらしく何かをすること。もったいぶったり見栄を張ったりすること。気取ること。▽「装」は何かのふりをする、飾ること。「模」は似せること。「作」は動作をすること。「様」は様子。
そうようきび【蒼蠅驥尾】
つまらぬ者であっても、すぐれた人についていけば功名を得ることができるということのたとえ。▽「蒼蠅驥尾に付して千里を致いたす」の略。「蒼蠅」はあおばえ、「驥尾」は一日に千里を走るという名馬のしっぽ。はえは遠くには飛べないが、駿馬しゅんめの尾についていれば遠くまで行くことができるという意。単に「驥尾に付す」ともいう。
そしたいよう【麤枝大葉】
大ぶりな枝がまばらに伸びていて、葉が大きいこと。文章が、細かい技巧や規則に走らず、ゆったりとしていること。大まかで、風格があること。
たいきしょうよう【大器小用】
大きな器を小さなことに用いるということから、大人物につまらない仕事をさせること。すぐれた才能の持ち主でありながら、低い地位にしか用いられないこと。人材の用い方が当を得ていないことのたとえ。▽「大器」は大きな器量。また、偉大な人物のこと。
たいざいしょうよう【大材小用】
大きな材料を小さなことに用いる意から、偉大な人材につまらない仕事をさせること。
たきぼうよう【多岐亡羊】
枝道が多いため逃げた羊を見失うように、どれを選んだらよいのか思案にあまることのたとえ。道を求める者が末節にこだわり、真理に到達し難いこと。学問の道があまりに細分化しすぎ、真理が見失われがちになるたとえ。▽「岐」は枝道・分かれ道。「亡」は逃げる意。「岐き多おおくして羊ひつじを亡うしなう」と訓読する。
たごんむよう【他言無用】
ある話を他人に漏らしてはならないということ。
たしゅたよう【多種多様】
種類や性質、状態、現象などがさまざまであること。
ちょうようのじょ【長幼之序】
年長者と年少者の間で当然守るべき社会的・道徳的な秩序のこと。儒教における五つの徳目(五倫ごりん)の一つ。