いっしょうふぼん【一生不犯】
仏教のことばで、一生涯にわたって戒めを守り、男女の交わりをしないこと。
いっすんのたんしん【一寸丹心】
いつわりのない真心。自分の真心をいう謙譲の語。ほんのちょっとの誠意の意から。▽「一寸」はわずかの意。「丹心」は「赤心」と同じで、真心や誠意の意。「丹心一寸たんしんいっすん」ともいう。
いんきょうじゅうねん【韻鏡十年】
理解することが、きわめて難しいこと。『韻鏡』が難解で理解するのに十年はかかる意から。▽『韻鏡』は、唐末の漢字の音韻を研究し図示した書。鎌倉時代に伝わり、江戸時代になって漢字音研究に利用された。
いんしょうしつだい【因小失大】
小さな利益にこだわり、かえって大きな損失を招くこと。▽「小しょうに因よりて大だいを失うしなう」と訓読する。
うこさべん【右顧左眄】
右を見たり左を見たりして、ためらい迷うこと。また、まわりの情勢や周囲の思惑・意見を気にして、なかなか決断できないでいること。▽「顧」は気にかけて振り返る、気になって見る意。「眄」は気にかけて流し目でちらりと見ること。「左眄右顧さべんうこ」ともいう。
うんうふざん【雲雨巫山】
男女の交わり。また、密会のこと。
えいすいふきゅう【永垂不朽】
名声や業績などが末長く伝えられ、決して滅びないこと。▽「垂」はたれる意から、後世に示し伝えること。「不朽」は名声や業績が朽ち果てない、後世まで伝わり残る意。
えきせいかくめい【易姓革命】
王朝の交代のこと。天子の徳がなくなれば天命が別の姓の天子に改まり変わるという中国の政治思想。▽昔の中国では、天子は天命によって決まると信じられ、天子にその徳がなくなれば天命は他の人に代わり下ると信じられており、また一王朝は同じ血統(姓)で続いていくが、王朝交代の際には王室の姓が変わることからいう。「姓せいを易かえ命めいを革あらたむ」という意。
えんめいそくさい【延命息災】
無事に長生きをすること。何事もなく長生きすることを願い祈る語。▽「息災」は災いをとめる意。転じて、からだにさわりのないこと、無事なこと。「息」はやむ、終わらせる意。「息災延命そくさいえんめい」ともいう。
おうじょうのそかい【往生素懐】
仏教に帰依し、現世を去って極楽浄土に生まれ変わりたいという平素からの願い。▽「往生」は現世を去って、極楽浄土に生まれ変わること。「素懐」は平素からの思い・願い。