たくらくしつろ【拓落失路】
十分な地位を得られず、出世の道が絶たれること。▽「拓落」は役人などが落ちぶれるさま、不遇なさま。「失路」は出世の道を失うこと。「拓落たくらくして路みちを失うしなう」と訓読する。
たごんむよう【他言無用】
ある話を他人に漏らしてはならないということ。
たじょうぶっしん【多情仏心】
人や物事に対して情の多いことが、仏の慈悲の心であるという意。また、情が多く移り気だが、無慈悲にはなれないこと。
たりきほんがん【他力本願】
自分の力でなく、他人の力によって望みをかなえようとすること。▽「本願」は仏が修行しているときに立てた誓い。本来は阿弥陀如来あみだにょらいの本願によって極楽往生ごくらくおうじょうを得ること。
たんしこしょう【箪食壺漿】
食べ物・飲み物を用意し、軍隊を歓迎すること。また広く、歓迎することをいう。▽「箪」は竹でできたわりご。「漿」は酒以外の飲み物。食べ物を竹の器に入れ、飲み物を壺つぼに入れて歓迎すること。
たんしこしょう【簞食壺漿】
食べ物と飲み物を準備して、軍隊を歓迎すること。また、一般に広く歓迎すること。
たんじゅんめいかい【単純明快】
複雑でなく分かりやすいさま。▽「単純」は混じりけがないさま。「明快」は筋道がはっきりしていて分かりやすいさま。文章や話が分かりやすいさまをいう。
だいしいちばん【大死一番】
一度死んだつもりになって奮起すること。死ぬ覚悟で何かをしてみること。▽「おのれを捨て、欲を去り、迷いを断って、仏の道に精進する」という仏教語から。「大」は「たい」とも読む。
だいどうだんけつ【大同団結】
いくつかの団体・政党などが、共通の目的に向かって、小さな意見の違いを越えて一つにまとまること。▽「大同」は同じ目的をもつ者が一つにまとまること。
だそうきょうだ【打草驚蛇】
草をたたいてその奥にいる蛇を驚かす意から、あるものを懲らしめることによって、他のものに警告するたとえ。後に、よけいなことをして、かえってつまらない災難を受けるたとえ。無用のことをしてかえって相手に警戒心を起こさせてしまうたとえ。▽「打草」は草をたたく、「驚蛇」は蛇を驚かす意。一般に「草くさを打うって蛇へびを驚おどろかす」と訓読を用いる。