ひけんずいしょう【比肩随踵】
次々に続いて絶え間のないさま。多くの人があとからあとへと続くさま。▽「比肩」は肩を並べる意。「踵」はかかと。「随踵」はかかとを接して続くこと。「肩かたを比ならべ踵かかとに随したがう」と訓読する。
ひぼうちゅうしょう【誹謗中傷】
[名](スル)根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。
ひゃくせんひゃくしょう【百戦百勝】
どんな戦いにも、戦えば必ず勝つこと。戦うたびに勝つこと。▽中国の兵法家孫子は、百戦百勝することは必ずしも最高によいことではなく、戦わないで敵に勝つことこそが、最高の策であるとした。
ふしょうぶしょう【不承不承】
いやいやながら、やむをえず物事を行うこと。▽「不承」はいやいやながら承知する意。「不承」を重ねて意味を強調した語。「承」は「請」とも書く。
ぶんしょうのぜっしょう【文章絶唱】
きわめてすぐれた詩歌や文章。▽「絶唱」は、このうえなくすぐれた詩歌の意。
まちょうほうしょう【摩頂放踵】
頭の先から足のかかとまですり減らすほど、自分を顧みず、他人のために努力すること。孟子もうしが墨子ぼくしを評した語。▽「摩」はすり減らす意。「頂」は頭のこと。「放」はいたる、とどく意。「頂いただきを摩まして踵くびすに放いたる」と訓読する。
みょうせんじしょう【名詮自性】
物の名は、その物自体の本性を表すということ。名が自らの性質を備えているということ。▽仏教語。略して「名詮」ということもある。「詮」はときあかす意。「自性」はその物の性質、本性。「性」は「称」とも書く。
もくちょうしんしょう【目挑心招】
遊女が目で挑み、人を誘惑するさま。▽「目挑」は目で挑むこと。「心招」は心から招くこと。心で誘惑すること。「目めで挑いどみ心こころで招まねく」と訓読する。
やうたいしょう【夜雨対牀】
兄弟関係や友人関係が良好で、仲むつまじいことのたとえ。夜、雨の音を聞きながら、兄弟が寝台を並べて仲よく眠るという意味から。▽「夜雨」は夜の雨のこと。夜に雨が降ること。「対牀」は寝台を連ねること。寝台を並べること。「牀」は寝台・ベッドのこと。「夜雨やう牀しょうに対たいす」と訓読する。「対牀夜雨たいしょうやう」ともいう。
やくほうさんしょう【約法三章】
中国漢の高祖劉邦りゅうほうが作り、民衆に約束した三つの法律のこと。後に転じて、物事を行う際に、事前に決めておく簡単な約束事・規則のことをいう。また、簡単な法律の総称。▽「約法」は法律を約束すること。「三章」は劉邦の定めた三つの法律のこと。